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2007年01月08日

アーノルド坊やはどこへいった?

じつはこの記事、
「新年一発目の企画としてなにかいいのないかな?」
と考えていたところ、思いついたものなのです。
新年にふさわしいものとして、こんなものが浮かんでくるなんて、どうも私の頭はネジが一、二本抜けてるらしい。
さあ、落ちたネジを探しにいかなきゃ・・・・って違うわ!


アーノルド坊やというのは、ある世代から上のひとたちにとって、とても懐かしいものだと思います。
ちょっと調べてみたところ、日本では全国放送がなかったらしく、地方によっては放送されてないところもあるようですね。
しかし、私の周りでアーノルド坊やを知らない人間なんていませんでした。
みんな、この番組を見ていたし、みんな、アーノルド坊やのことが好きでした。

Photo.jpg

「アーノルド坊やは人気者」というのは、(アメリカでは)1978年から放送されていた、ホームコメディです。
身寄りを失った、黒人の兄弟、ウィリスとアーノルドが白人の富豪に拾われて、養子になるっていう話です。
この番組は典型的なアメリカンコメディなんですが、時々、深刻な内容をはさむこともありました。
私が覚えてるのでは、麻薬を扱った回がありました。
アーノルドの通ってる小学校で、先生が
「このなかで、麻薬をやったことがある人は手をあげてください」
と言うと、クラスの半数近くが手をあげたのが衝撃的で今でも覚えてます。

そうした社会問題を取り上げることもあったものの、基本的にはドタバタコメディで、最後に
「やっぱ家族っていいよね」
みたいなとこに落ち着くのが常でした。
アーノルド坊やを知らない人は「フルハウス」みたいなドラマだと思ってくれればいいです。
(しかし、フルハウスも長いことやってますね。一回終わってから再放送されてるから、それで余計長く感じてしまいます。
あのちっちゃい女の子って、実は双子なんですよね。最近知りました。しかも、あの双子、すんげぇデカくなってるし)

アーノルド坊やといえば

「冗談は顔だけにしろよ」

です。
これは、アーノルドが劇中でたびたび使う決めゼリフで、可愛い容姿のアーノルドが小生意気なセリフを言うところが笑いを誘います。
ところが、この「冗談は顔だけにしろよ」ってのは、日本語版の翻訳のときに作られたセリフらしく、実際は"What are you talking about, Willis?"(お前何言ってんだよ、ウィリス?)だったらしい。
"What are you talking about, Willis?"って、なんか普通すぎるように感じるんですが。
やっぱ、「冗談は顔だけにしろよ」のほうがイイです。


さて、まだ子供だった私に家族の大切さを啓蒙してくれたアーノルド坊やですが、ある噂がながれます。
その噂を聞いたのが、私が中学生のときだったか、それとも高校生だったのか、記憶が曖昧でよく覚えてはいないのですが、その噂というのはこういうものでした。

「アーノルド坊やは暗殺された」

暗殺!!!ですよ。暗殺。
あのアーノルド坊やがなぜ暗殺などされたのか、その理由はよくわかりません。
もちろん、その噂を聞かせてくれた人に尋ねてはみたのですが、その人も知りませんでした。
しかし、"暗殺"されたのは、アーノルド坊やがスーパーで買い物していたときだったらしいです。
(しかし、これ暗殺っていう言葉の使い方を明らかに間違ってますね。暗殺というのは、普通、政治的要人なんかが殺されたときに使う言葉であって、政治的立場を持たない人間が殺されたときは、普通、殺害って言葉を使いますから。もし、明日、小倉優子が殺されたとしても、小倉優子暗殺と新聞にでたりはしませんし)

アーノルド坊やが暗殺(当時、こう聞いていたので暗殺という言葉を使います)され、その死因をめぐって情報が錯綜していたわけですが、当時の私には情報の真偽を確かめる術がありませんでした。
その当時はインターネットなんていうものはありませんでしたし、まあ、調べようと思えば調べられたんでしょうが、さすがに、そんな情熱はありませんからね。


あれから何度も月が満ち、また欠け、雨はときに激しく大地にふりそそぎ、そうして長い年月が何人のうえをも等しく通り過ぎた、この2007年初頭、私はついに、アーノルド坊や暗殺の真相にたどりついたのです。
(つっても、ふと思いついて、googleで検索してみただけでですが。すぐ出てきました。インターネットって便利)


アーノルド坊やは生きてました!
どうも、アーノルド坊や死亡のデマは日本各地で流れていたらしいですね。
私は暗殺と聞いていたのですが、デマだけに他のところでは違う形での死亡説が流れていたのかもしれません。


しかし、・・・・なんていうんでしょう。
生きていることは生きているのですが、ある意味死んだも同然・・・みたいな。

かつて、アーノルド坊やに心温められた人たちにとっては、かなりショッキングな話かもしれないです。
アーノルド坊や役のゲーリー・コールマンだけでなく、ウィリス(アーノルドの兄)役のトッド・ブリッジス、そして、白人の富豪の娘役だったダナ・プラト。
これら3人の子役は、みな不幸な人生を歩んでいるみたいです。
以下はウィキペディアのコピペ。


ゲーリー・コールマンのその後

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アーノルドを演じ高額のギャラを稼ぐ子役となったコールマンだが、金銭関係のもつれから親子関係が泥沼化し、実の両親を告訴している。1999年には自己破産を申告。2000年にはサインを貰おうと近づいてきたファンに暴行した罪で逮捕された。その当時のコールマンは俳優としては全く落ちぶれた状態でありショッピングモールで警備員として働いていた。のちにポスタル (ゲーム)でゲームキャラクターとして出演した。

トッド・ブリッジスのその後

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ウィリス役のブリッジスは番組終了とともに人気が低迷。以後十年近くにわたって麻薬依存症などの問題を抱えることになる。

ダナ・プラトのその後

ds_kimmy.jpg

3人の子役たちの中で最も不幸な人生を送ったのは、キンバリーを演じたプラトである。

先ず、まだ放送が継続中であった1984年にボーイフレンド(後に結婚)に妊娠させられ、番組の内容に相応しくないという理由でプロデューサーに解雇される。キンバリーのイメージが強すぎたことと妊娠スキャンダルの影響でその後役が付かず、ついに雑誌のヌードグラビアやソフトコアのポルノに出演するまで低迷する。14才から使い始めた酒と麻薬への依存症の深刻化や、たった一人の子供の親権を離婚した夫に持っていかれるなどの多くのトラブルを抱える。

クリーニング店で働きながら細々と生活を支えるまでに至った1991年に、生活苦の末おもちゃのピストルを使って強盗に押し入ったビデオ店で200ドルを奪って逮捕される。この事件はかつて華々しい人気を誇った子役の悲劇として全米で大きな話題となり、プラトに対する同情もあったが、1992年に処方箋偽造の疑いで再び逮捕される。

しばらく大衆の目前から姿を消した後の1999年、新しい恋人と婚約し私生活を充実させると同時に芸能界復帰の準備を始めていたが、5月7日、訪問先の婚約者の母親宅の外に停めてあった車のなかで遺体となって発見された。

死因は鎮痛剤の過剰摂取で、現場の状況から見て自殺と断定された。(プラトは死の直前に、過激で辛辣・下品で猥褻な発言と態度で有名なDJ・ハワード・スターンの番組でこき下ろされており、これが自殺の原因になったと今でも多くのファンに言われている。)全米で「デートに誘いたい女の子No.1」、「近所の憧れの女の子No.1」と言われた美人子役のあまりにも悲劇的な人生であった。


しかし、「14才から使い始めた酒と麻薬への依存症の深刻化」って・・・。
あのドラマに出てたときから、ヤク中ってことですか。
呆然。

2007年01月05日

エウレカセブン 23話〜26話

なんか、ものすごく久しぶりのエウレカレビューです。

どうも、私はレビューとかが苦手のような気が・・・。
ある程度、大雑把に作品を見て、そのうえで、ああだこうだと書くことはできるんですが、一つ一つをちゃんと見て、その都度ツッこんだりするのが向いてない気がしてます。
エウレカの総論っていうのは、もうとっくに頭のなかでできあがっていたりするんですが。

まあ、向いてないのは承知のうえで、やりとげてみせますとも、エウレカレビュー。
乗りかかった船ですし。
(船に勝手に乗りこんだのは私ですが・・・うぐ)


さて、前回はレントンが月光号から逃げ出したところでした。

一人で街をさまようレントンは、チャールズとレイという夫婦と出会います。

このチャールズ、レイのビームス夫妻というのは、ホランドと同じで元州軍の兵士で、州軍をやめたあとはフリーランスとして賞金稼ぎをやっていたという人物です。
しかし、州軍のデューイというやつに、請われて今は月光号を追っています。
あ、そうそう、ビームス夫妻は白鳥号という飛行船に乗って旅をしているのですが、この白鳥号、ネーミングセンスがよくわかりません。
というのも、この飛行船、色が「紫」なのです。

紫なのに「白鳥」って・・・・?

この飛行船に「白鳥号」と名づけたのは、おそらくビームス夫妻なのでしょうが、いったい何を思って白鳥なんて名前をつけたんだか。
それにこの飛行船、ビームス夫妻の二人しか乗組員がいません。
おそらく、この白鳥号、大きさは月光号とほぼ同じくらい(見た感じは同じくらいに見える)だと思われますが、たったの二人で大丈夫なんでしょうか?
月光号の場合、操縦士(ホランドの情婦、タルホ)、通信士(名前はギジェットだったけかな?ちょっと可愛い)、それにコンピュータ室みたいなところにいるハゲ頭(いったい何の仕事してんだ、こいつ)など、ざっと見て、5、6人が飛行船の操縦にかかわっている感じです。
それなのに、この白鳥号は、チャールズとレイの二人ともLFOに乗って出撃したりすることもあって(その間、飛行船は無人)、どうも人手が著しく少ない。
これから察するに、この飛行船は操縦にそんなに人がいらない、ってことではないでしょうか。
自動操縦機能がついているんでしょうし。
ということは月光号は無駄な余剰人員をかかえているわけで、早急にリストラでもしたほうがいいでしょう。
とりあえず仕事内容がよくわからないハゲとムーンドギー、お前らクビな。


このビームス夫妻、レントンのことをえらく気に入り、養子にならないかと提案さえします。
まだ素性さえよく知らない子供を養子にするのはいかがかなもんかと思うんですが・・・。

それはともかく、このビームス夫妻というのは、非常にいい人たちです。
なんといってもレントンに優しい。
このあいだまで、レントンはホランドに殴る蹴るの暴力行為、耳を疑いたくなるような暴言の数々を浴びせかけられていたわけで、それと比較すると、ここはまるで天国そのもの。

ホランドとタルホはいつも、わけのわからない理由で口ゲンカしてましたが、このビームス夫妻はぜんぜん違います。
過剰なほどラブラブなのです。
なんか崩壊家庭の子供が、金持ちの優しい夫婦のもとに引き取られた観すらあって、心温まります。
レントンもこういう環境なら、まともな大人に育つでしょう。よしよし。


一方、月光号では、ブサレカ・・・・じゃなかった、エウレカがレントンがいないことに気づきます。
いままで当たりまえに側にいたレントンの不在に気を病むエウレカ。
そして、エウレカはこの感情が恋愛感情であることに気づきます。

恋愛ものなんかでは、こういうパターンがよく出てきますね。

1 今まで身近にいた人間が、なんらかの理由でいなくなる。
2 その人物がいかに自分にとって大事な存在だったのか気づく。

っていうパターン。
これは、登場人物の恋愛感情を具現化するにはかなり良い方法なのです。
というのも、このパターンでは、登場人物たちが、物理的に移動しているので、物理的な距離感と、心情の距離感がマッチして上手く表現できるからです。

えー、ちょっとここで話が脱線します(いっつも脱線してばっか)。

「涼宮ハルヒの消失」っていう小説があるのですが、あれはこういう視点から見ると非常に興味深い事例です。
この小説のなかで、主人公のキョンの前からいなくなってしまうのは、タイトル通り、「ハルヒ」です。
長門と朝比奈さんは、主人公の前から消えていません。
もっとも、二人とも以前の二人とは違うのですが。

今まで日常の一部であったハルヒがいなくなり、キョンはその喪失感にあわてふためきます。

ということは、この小説のストーリーはこうならなきゃいけないはずです。

1 今まで身近にいた涼宮ハルヒがいなくなる。
2 キョンがハルヒの存在の大きさに気づく。
3 キョンがハルヒに対する恋愛感情に目覚める。

しかし、この小説を読んだことがある人なら分かるように、キョンの感情はこんなふうに流れてはいません。
ハルヒよりもむしろ、長門に対する感情のほうがあらわになってる感じがしてしまいます。
これは、ある意味では失敗作ということになるのですが、あの小説全体がちょっとおかしいんですよね。
主人公の感情は、明らかにハルヒよりも長門のほうに向かいつつあるように感じとれてしまいます。
どうなるんでしょ?これ。

(脱線終わり)


ということで、レントンの気持ちに目覚めたエウレカですが、これは素直にめでたいです。
これでブサレカでなかったら、もっとめでたかったんですが・・・。


ところでレントンですが、ビームス夫妻に月光号のメンバーであることが知れてしまいます。
自分たちが月光号を襲撃することをレントンに告げ、どっちにつくかを選択するようにレントンにせまるチャールズ。
私としては、人手不足の感ありありのビームス夫妻のほうについてほしかったのですが、レントンは月光号を選ぶようです。
残念。

ということで、レントンは月光号へ向かいました。

ところがエウレカはレントンを探しに、ボードに乗って、月光号を飛び出してしまいます。
なんかトレンディドラマばりの「すれ違い」ですが、エウレカが向かった先には州軍と白鳥号が。
チャールズはエウレカを捕まえようとしますが、州軍は生身のエウレカめがけて銃弾の雨あられ。

ん?

エウレカを捕まえようとしてるんだか、殺そうとしてるんだかわかんないんですけど。
殺してもいいの?これ。
なんか後のストーリー考えると、殺しちゃいけないような気がするんですけど・・・。
州軍の命令系統がどうなってんだか、他人事ながら心配になります。


月光号では、レントンが帰ってきたのに、ホランドが冷たく「誰だ、それ」って言ったりと、お約束の展開がちょっとあったあとで、エウレカが州軍に襲われていることを知ったレントンがニルヴァーシュに乗って助けにいきます。
どうでもいいんですが、エウレカがピンチなのに、助けにいく素振りすらみせない他のLFOライダーたちはなんなんでしょう?
冷たいやつらだな。


州軍に襲われて、エウレカは下に落下してしまいます。
風圧でバタバタと服がたなびくまま落ちていくエウレカの前に一機のLFOが。
ニルヴァーシュです。

「エウレカぁ!」
「レントン!」
なんてお互いに叫びながら、空中で手を伸ばしあう二人。

今までエウレカセブンのことを誉めたことは一度もありませんでしたが、ここだけは誉めます。
大絶賛です。
空中を落下しつつあるという、このうえなく不安定な状態であることの心細さと、それだからこそ強く感じられる相手の手の温もり。
こんないいシーンを見せてくれただけでも、エウレカセブンを見た価値があったというものです。


こあjふぁjふぉがいおがご



・・・失礼しました。
あまりにも感動的なシーンだったので、涙で視界が曇ってキーボードが視認できず、つい意味不明な文言を打ち込んでしまいました。
本当は「これでブサレカじゃなければもっと良かったのに」と書こうとしたのです(いつまでブサレカを引っ張るつもりだ、オマエは)。


いやあ、だけど、ここは本当にいいです。
正直なところ、ここでエウレカセブンが終わっていたら、かなり絶賛されていたかもしれません。
詳しくはエウレカ総論のほうで書こうと思いますが、この26話でエウレカセブンのストーリーというのは分割できてしまうんですね。
エウレカセブンというのは、主要な核となるストーリーが二つあって、そのうちの一つはこの26話で終わるのです。

2007年01月02日

大晦日の秋山・桜庭戦

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいスマッシュヒットどまりのくるり。


無駄なギャグがスべったところで、ちょいと大晦日の格闘技番組についてコメントを。


秋山・桜庭戦ですが、テレビで見ていて試合の途中で、桜庭がストップを要請していたのは気づいてました。

グローブでもずれたのかと思ってましたが、そのわりには、試合後の桜庭の怒りっぷりが半端じゃなく、いったい何が起こったんだか、テレビ見てただけではわかりませんでした。

ネット見てみたら、どうも桜庭は

「秋山の体が滑る」

のでチェックするように言ってたみたいです。

ところが、レフェリーは再三にわたる桜庭の要請を無視。
結果、桜庭がボコボコに。

本当に秋山がワセリン塗ってたのかどうかは知りませんが、桜庭は自分が負けそうだからってことで、そういうウソを言う人間には思えませんしね。
それに、秋山は柔道時代にも、相手選手から
「道着がぬるぬるする」と言われて、背番号なしの替えの道着で試合した「前科持ち」ですし。


正直、今の秋山と桜庭の実力を冷静に比較すれば、秋山のほうが上だと思います。
試合前から、私はそう思っていて、それでひどく憂鬱でした。

というのも、桜庭はかつて私のヒーローでしたから。

私はプライドを一番最初の高田・ヒクソン戦から見ています。
それで、最初のプライドからずっと見てきたとき(というかその前のUFCからといってもいいかもしれませんが)、プライド13(シウバに負けたとき)までの桜庭というのは、まぎれもなく「ヒーロー」でした。

「ヒーロー」というのは、「物語を背負った者」のことです。
アニメの主人公たちが、大なり小なりの物語を背負っているのと同じように、あのときの桜庭も物語を背負っていました。

桜庭が背負っていたものはいろいろあるのですが、一つは「プロレス」という物語ですね。
いまの格闘技ファンには理解できないかもしれませんが、かつてはプロレスと格闘技というのは、結構近い存在だったのです。
いや、近い存在であるかのように、プロレスファンはみなしていたというべきでしょうか。
近くに長年の格闘技ファンを自称している「オヤジ」がいたら、確認してみるといいです。
だいたい、そういうオヤジの2人に1人は、かつてのプロレスファンですから。

しかし、桜庭という人はそういう色々なものを背負いながらというか背負わされながらも、あまり辛気臭くならずに軽やかでした。
そこがまた新鮮でよかった。

だけど、シウバに負けたあとの桜庭は黒星を重ねるようにもなり、怪我にも悩まされるようになります。
正直、このころの桜庭のマッチメイクとかはかなり疑問の残るものでした。
明らかなかませ犬との試合もあったし、ヤオじゃないかと疑ってしまうような試合もありました。

そのうえ、背負っていた物語じたいも、意味をなさなくなっていたのです。
今じゃプロレスが最強だなんて信じる人間はどこにもいません。
いま、プロレスという物語を背負っているのは美濃輪くらいのもんでしょうが、彼の場合、コミカルなキャラクターとしての位置づけですから。

まあ、過去の記憶に縛られているだけかもしれませんが、それでも、やっぱ私はサクのことが好きなんです。
本当はもう引退してくれればいいのに、と思っていたりはするんですが。

それで一方の秋山、これ大っきらいです。

秋山のことが嫌いになったのは、元ボクサーのなんとかいう奴(名前おぼえてない)との試合でした。

この無名ボクサーはどっからどう見ても純然たるかませ犬として、秋山と試合しました。
なにしろ、総合初挑戦のボクサー、しかもパンチ力はぜんぜんないです(ボクサーとしてもまったく活躍してません)。
タイソンみたいなハードパンチャーであれば、ファーストコンタクトのときに、緊張感もあるかもしれませんが、へなちょこパンチしか打てないボクサーなんだから、タックルにいくのもぜんぜん怖くありません。
案の定、秋山は試合早々、タックル、テイクダウンに成功。
しかも、するするとパスガードにも成功。
このボクサー、ガードポジションすら理解してなさそう。

あっというまに、マウント奪った秋山は上からパウンド降らします(パウンドというのは寝技でのパンチのこと)。
元ボクサーは、パウンドを嫌がって、下から手を伸ばして、秋山とのあいだに距離をとろうとします。

これから、総合格闘技の試合にでもでてみようかと金子賢ばりの蛮勇をお持ちのかたに忠告しておきますが、相手にマウント取られた状態で、手を伸ばすということは絶対してはいけません。
なぜなら、手を伸ばした瞬間、あなたの上になっている相手は、その手をとって腕ひしぎ逆十字固めをかけてくるからです。
要注意。

秋山は柔道出身なわけですから、当然そのくらい知ってます。
そのうえ、相手はこの程度の基礎知識すらしらない素人。
腕を極めるくらい容易なこと。

しかし、秋山はなぜか腕を取るそぶりすらみせず、パウンドの雨あられ。
たまらず、ボクサーはタップしました。

なんじゃこれ?

明らかなかませ犬に必要以上のダメージを与えるのが柔道家なのでしょうか?
柔道家うんぬん以前に、人間として間違ってると思います。
これが、相手がヒョードルとかの強敵であれば、私もそうは思わなかったでしょう。
そもそも、ヒョードル相手に秋山がマウント取れるとも思いませんが、ヒョードル相手にこういう行為をするのはぜんぜん意味が違います。
相手の心まで折るという戦い方を、残酷だからという理由で否定したりはしません(まあ、この感じかたは道徳的にどうかとは思いますが)。

しかし、この場合、相手はかませ犬なのです。
そもそも、折るべき「心」なんてありません。
ファイトマネーさえもらえばそれでいいとでも思ってる輩です。
だから寝技の基本的な知識すらない。
秋山だって、この試合が「自分を勝たせるための試合」であることくらい承知しているでしょう。
自分を「強者」に見せるために、目の前にこの「弱者」が置かれたことくらい理解してるはずだし、理解してなかったら、それはただのバカです。

自分の「強さ」をこんなかたちでアピールした秋山という人間が私は心底嫌いになりました。


で、上でも書いたように、私は今の秋山は桜庭よりも強いと思ってましたので、この試合見る前から嫌な気持ちでした。
なにしろ、かつてのヒーローが、大嫌いなナルシスト野郎に負けるのを見なきゃいけないわけですから。
ガンダムでたとえるなら、アムロがマ・クベに負けるような感じです。
それって、辛いでしょ?


ところが、秋山のぬるぬる問題によって、この試合はどっちつかずの結果に。
私の気持ちもなんか、微妙です。
ちゃんと覚悟してたのに・・・。


これが試合のレフェリーのブログ

http://blog.livedoor.jp/umekilab/archives/50813800.html#comments

しかし、コメントが5000超えてるって・・・すご

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