2007年02月28日

2006アニメベスト5

2007年ももう二ヶ月が過ぎたころに、2006年のアニメベスト5をやるなんて、遅れてるにもほどがあるって感じです。


ですが、私はいつも何故か長文を書いちゃうし、しかもそれが続きものだったりして、そのうえ悪文だったりして、軽い感じで読めるのが少ないので、こんなのもいいかと。


2006年は、私がアニメを本格的に見始めた年です。
それまでも、たまにアニメを見てはいたんですが、そんなに熱心ではなかった。
なので、個人的には思い出深い年になるんじゃないかと。
しかし、かなり見たなー、アニメ。
どんどんダメ人間に近づいていってるような気がする。


まあ、私は何かにはまると二年くらいはそればっかりになるんですが、それ以降は急に熱が冷めてしまうタイプなので、アニメを見るのも多分あと一年くらいだとは思います。
最近の出来のいいアニメは見尽くしちゃったような気がするし。


ある日、急に盆栽のことについて語りだしちゃったりしたらごめんなさい。
なんか次にはまるのが盆栽とかのような気がしてるので。


まあ、無駄話はここらへんにしてランキング。
ただ、私が見てないのもかなりある、というか見てないアニメのほうが圧倒的に多いので、本当に個人的なランキングです。
それから、どれが2006年に放映されたもんなんだか、よくわからない。
2005年から、またがって放映されてるのとかもありますが、まあ、そこらへんは適当に。



一位 蟲師




蟲師が一位ってのは、まあ妥当でしょう。
多くの人に納得してもらえるはず。


美しい映像、静かな感動を呼ぶストーリー、魅力的な世界観。
これ以外は順位付けに多少、迷ったんですけど、これだけは迷わず一位。
蟲師が一位じゃなかったらなにを一位にすりゃいいんだってな感じです。


監督は「マンガを出来るだけ忠実に再現しようと思った」と語ってますが、その「職人意識」がいい結果を生んだんでしょうね。
変なクリエイター意識を持った監督だったら、妙ちくりんなもの仕上げてしまったかもしれません。
グッジョブ!


たぶん、私の評価基準ってのは世間とはあまりズレてないような気がします。
本当だったら、世間とズレてたほうが面白かったりするんでしょうが。


それから、蟲師について詳しく書いてみたんですが、なんか長くなりそうだし、ちょっと上手くまとまるかどうかわからないので、もし書けたら今度あらためてアップします。



二位 桜蘭高校ホスト部




ホスト部については以前書いています。




自分のなかでは、涼宮ハルヒの憂鬱と同じジャンルです(ヒロインの名前も同じ「ハルヒ」だし)。
頭を使わず、気楽に楽しめるっていう。
涼宮ハルヒが男向け、ホスト部が女向けっていう違いはありますが。



あえて文句を言うと、ハルヒの目がデカすぎです。
あれだけデカいと私は可愛いと思えないんですけど。
かえって、他の女子生徒(名前すら出てこないようなの)のほうが、可愛く見えたりして困ってしまう。
まあ、文句を言うとしたらそんなもんですかね。
他は特に文句なし。



三位 N・H・Kにようこそ




以前、NHKについて書いたときは、最終回前だったんですけど、いやー終盤はハラハラしました。
作画がヒドくて。
最終回の一話前なんて、顔が崩れる崩れる。
ほとんど顔面崩壊。


これ最終回は大丈夫なのか、とストーリーがどうなるかっていう興味よりもそっちのほうでドキドキしてました。
最終回は比較的ちゃんとしてましたけど。
良かった。


作画がときどき異常に崩れるという欠点はありますが、それでもこのアニメは見応えがありました。
ドキュメンタリー的な面白さが主ではありますが。
オタク、引きこもり以外の普通の人のほうがかえって、このアニメを楽しく見られるのかもしれません。
オタク的な人だと身につまされて拒絶反応起こすかも。


ストーリー的には、自殺ツアーのあと、ちょっと中だるみしたかな。
この物語では明白な救いというのは最後までないわけですが、まあ、それは仕方がない。
これで救いを描いちゃうと、嘘くさくなっちゃいますから。
そもそも引きこもりの前に、トラウマ抱えた美少女が登場するっていう設定自体が嘘臭いじゃねェかと言われりゃそれまでですが。


それから、このアニメのなかで、主人公たちは「エロゲー製作」するのですが、そのとき私はエロゲーをやったことがなかったので、いまいち意味が分かってなかったかも。
今なら、山崎(エロゲ好き)の言葉も色々と腑に落ちるところがあったりしますね。


あと、NHKのOPはいちばん好きです。
昔の大瀧詠一みたいな感じでお洒落だし、それにちょっとセンチメンタルなところがあって。




四位 涼宮ハルヒの憂鬱




このアニメを初めて見たときの正直な感想は、


「絵柄が変!」


でした。
目がデカすぎるし、顔は幼すぎてとても高校生には見えないし。
女子キャラのほうは、幼児のような顔なのに、男子キャラのほうは結構普通だったりして、それも変。


やっぱアニメを見慣れてなかったので、ああいう絵柄が受け付けなかったです。
それなのに、二、三話見てみるとハルヒも長門も可愛く思えてきてしまうのはなんなんだろう?
これ不思議。


アニメを見始めて分かったのは、最初は「合わないなー」と思ってる絵柄でもそのうち慣れるってことですかね。
まあ、慣れるというより、可愛く感じ始めてしまうんですけど。
なんなんだろ、この審美眼の変化ってのは。


このアニメは2006年でいちばん話題だったアニメですが、確かに楽しかった。
特に一話目は出色の出来。
自主制作の映画の拙さが笑いになってるんですが、細かなところまで目が行き届いているのが素晴らしい。
登場人物がカメラの前で演技してるのに、遠いところで何の関係もない車がブォーって発車したりとか。
第一話に関しては、傑作と呼んでも差し支えないでしょう。


ただし、このアニメ全体をさして、
「アニメ史に残る傑作!」とか言われると、それは違うだろ、って思います。
そこまでスゴいもんじゃない。


小品であっても粋なところがある、っていう感じがこのアニメの良さだと思うんで、そんな傑作だとかなんとか過大評価するのはかえって、このアニメを貶めてるような気がします。


ホスト部と涼宮ハルヒを同じような感じで見てた、と書いたのに、ホスト部が二位で涼宮ハルヒが四位なのは、なんか含むところがあるようにとられるかもしれませんが、全然ないです。
まあ、正直どっちでもいいかなっていう感じです。
同じようなレベルなので。


そういえば、ハルヒの後番組がNHKでした。
これハルヒがオタクにとっての理想郷、パラダイスを描いたものなのに対して、NHKのほうはオタクの現実、そして絶望を描いたもの、なわけでこの二つは正反対の位置づけにあるアニメです。


今、気づきましたが、思えばキョンと佐藤ってどこか似てるところがあります。
情熱を持った人間に対して、距離を置いてシニカルに物を見てるところとか。
涼宮ハルヒの憂鬱において、「情熱を持った人間」というのはハルヒという「電波女」なので、キョンのシニカルさというのはツッコミ役として機能するわけですが、佐藤の場合は違います。
NHKの世界というのは、宇宙人も未来人も超能力者も出てこない、ごく普通の日常世界なので、佐藤のシニカルさというのは、自分自身の行動すら無意味だと観じてしまうような、絶望へ繋がってしまうのです。


引きこもりのオタクを救うには宇宙人の一人でも現出させてやればいいってことですかね。
そういえば、NHKのなかで、佐藤はたびたび「宇宙人の陰謀」という妄想にとりつかれてましたっけ。



五位 ハチミツとクローバーU




これは前作だったら、間違いなく二位に入れてました。


別に、Uが前作に比べて悪い出来だったというわけではありません。
(まあ、多少は質が落ちてはいるような気がするけれども)


出来がどうこう、というよりも、私にとっては


「山田が野宮にとられたのが許せなかった!!!」


という私怨により、5位に降格しました。


野宮が登場したときから、「山田はこの野宮とくっつくんだろうな」とは思ってましたが、その想像通りに物語が進展していくのを見るのは辛かった。


だって、山田かわいいからね。
健気だからね。
うん。
それがあんな野郎に取られるとは。うるる。


まあ「山田が好き」という私の個人的な感情はさておいて、ハチクロの話。


私はマンガ読んでないんで、マンガとの比較でどうこう、という話はできないんですが、このアニメはとても良いです。
私は恋愛ものには、ほとんど興味がないのですが、登場人物の心理描写が繊細にして的確で、引き込まれました。
淡い色彩の背景もいい。


物語展開だったり、キャラ設定だったりにオリジナリティーってのはほとんどないんだけれども、個々の心理描写を細かく行うことで見応えのある作品になってます。
セリフも胸に響くのが多いなあ。


だけど、まあ、なんだかんだ言って前作のほうが良かったかな。
前作のエンディング曲がすごく好きなんですよね。
スネオヘアーだっけか。
スネオヘアーって、アレか、渋谷系が流行ってたとき、半ズボンはいて歌ってたやつか?
(だれもツッコめないと思うので、虚しいけれども自分でツッコんでおくと、渋谷系ブームのとき半ズボンはいて歌ってたのはカジヒデキです)






えっと、こんな感じです。


他にもコードギアスを入れようかとも思ったんですが、あれはまだ終わってないし、しかもストーリーの進展次第では、すんごい駄作になる可能性と、すんごい傑作になる可能性の両方があるんで省いときました。
いやー、あれはどうなるんでしょうかねー?


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2007年02月22日

初めてエロゲーをやってみた fate/stay night セイバールートその三(追記あり)

まず最初に前回の記事を読んでください。


前回は、バーサーカーという強敵が出てきたにもかかわらず、その勝負の決着には毛ほども触れることなく、セイバー、遠坂との3Pで「私がちょっとばかし身軽になった」とこで終わってました。


なんじゃ、これ?


酷い!酷いにもほどがある。
せっかくこんな拙文悪文を読んでくださっている心優しい方々に、こんな下品な、こんな下劣きわまりないことを、、、、、心苦しくて、心が痛んで、、、、、、、私は胸が張り裂けそうで、、、、、、、、、、、、、、、、、、
ま、今回もそんな下品な感じで進めたいと思います。



あ、そうそう、バーサーカー。
あやうく、また忘れるところだったけれども、士郎の精を受けて魔力を回復したセイバーは、なんとかカリバーという必殺技でバーサーカーを倒すことができた。
めでたし、めでたし。(短っ!そのうえ適当)


最大の強敵を倒しただけあって、気が抜ける。精も抜けたけど。


気が抜けたのは私だけではなく、遠坂-豊丸-凛さんも同様のようで、


「もうバーサーカー倒しちゃったんだし、あとは楽勝よ。今のセイバーに勝てる相手なんていないわ」


と余裕こきまくり。


あ、いま、遠坂のミドルネームに豊丸ってつけたんだけれども、これ正確には間違ったネーミング。
豊丸って、たしかあえぎ声がすごいってことで有名な女優さんですよね。
だから、タチ役演じた遠坂に豊丸って付けるのはおかしい。


だけど、私のなかでは「淫乱=豊丸」という図式が出来上がっていて、その淫乱ってのも、かなり広い概念になっちゃってる。
これが、何故かっていうと、私が豊丸のビデオを見たことがないからかなーーーー。
自分が実際に知らないものって、実際よりも広いイメージで捉えてしまうものなのかもしれないなーーーー。




なんて、クソの役にもたたねェ下らない物思いにふけるくらい、ダラけきっていた。
ふぬけすぎて、鼻提灯ふくらませて昼寝しそう。
あくびが出るぁな。
だが、もちろん、そうは問屋がおろさない。


バーサーカーをも上まる強敵の出現である。
その名もギルガメッシュ。


このギルガメッシュというのは、10年前の聖杯戦争でアーチャーとして召還された。
そのとき、セイバーも召還されていて、ギルガメッシュと戦っている。
このギルガメッシュがなぜ、10年も現界しつづけられているのかも疑問だが(サーヴァントは聖杯戦争が終わると消えるのが普通)、こいつの宝具が半端じゃない。
宝具ってのは、普通、おのおの一つきりしか持てないもんなんだけど、ギルガメッシュは無数の宝具を持っている。


ドヴァーーーっと、悪趣味にも無数の宝具を空中に浮かばせてやんの。こいつ。
こんなのに勝てるわけねェだろうよ、おい。
強すぎ。


ギルガメッシュは、最強の敵である、というだけでなく何とも苛立たしいヤツである。
というのも、こいつセイバーのことが好きらしいんである。
典型的な横恋慕ってやつ。


ふざけた野郎だ。全く。
人の恋路を邪魔する奴は木村健悟に蹴られて死んじまえ。
ま、多分木村健悟に蹴られたくらいじゃ死ねないけど。


当のセイバーはこのギルガメッシュと会うたびに不快に満ちた顔をする。
そりゃそうだろう。
自分の好きでもない男が一方的に、傍若無人に、傲岸不遜に迫ってくるのであるから。
ヤダねぇ、こういう男ってなぁ。
身の程を弁えろってんだ。
セイバーがこれほど嫌がっているにもかかわらず、ギルガメッシュは、


「お前はオレのものだ」


と不敵な笑みを浮かべながら関白宣言。


「オレのものだ」って何だ、それ?
ふざけんな!セイバーは私のものだっ!!!だれが貴様なんぞに渡すものか。


もし、ギルガメッシュに負けてしまうようなことがあると、嫌がるセイバーをギルガメッシュが組み伏し、嫌がるセイバーにギルガメッシュが覆いかぶさり、というように不愉快なんだか愉快なんだか判然としないシーンを見せられることになるやもしれん。
それを思うと、闘志がみなぎる。
こうして月曜日の一時限目のようなダラけた空気は霧消し、再び、ピンと張り詰めた緊張感が戻ったのであった。


今までのところで、お分かりになるように、私はセイバーを愛している。
長澤まさみなんか捨てちゃってもいいくらい、セイバーのことを愛している。
だが、セイバーはつれない態度。
いや、セイバーが私のことを好きだというのは分かっているのですよ。
もう結合もしちゃった仲であるし。


詳しい話は割愛するけれども、セイバーはある使命感からこの戦いに参加していて、そっちのほうが大事らしいんである。
私は長澤まさみを捨てたんだから、セイバーにもその使命を捨てて、私との生活を選んで欲しい。
これ当然の想い。人間として真っ当な。
しかし、セイバーというのは強情なところのある娘で、なかなか私の想いを聞き入れてはくれない。
交錯する二人の心。
曲げることのできないセイバーの意思。
せつなぁ。
切なさに胸が締め付けられる思い。

ちなみに、セイバールートと遠坂ルートでは士郎の立場がちょうど逆転している。

セイバールートだと、
理想を追い求めるために、個人の幸せを捨てるのがセイバー。
その生き方に反発し、もっと個人の幸せを大事にすべきと説くのが士郎。

遠坂ルートだと、
理想を追い求めるために、個人の幸せを捨てるのが士郎。
その生き方に反発し、もっと個人の幸せを大事にすべきと説くのが遠坂凛、またはアーチャー。

こんな具合。




と、ここらへんまで話が進んだところで、私はあることに気づいた。
このゲームはたしかに面白い。
だけれども、私はある部分で「このゲームの面白さ」を楽しめていないってことに。


前回、説明したように、サーヴァントというのはクラス名で呼ばれて、真名(つまり正体)を隠している。
もともと彼らは名のある英雄だったり、神話上の人物だったりする。
そのほとんどが、西洋の神話の人物。
このゲームに出てくる真名をざっとあげると以下のとおり。


アーサー王  ヘラクレス  クー・フーリン  メドゥーサ  メディア  佐々木小次郎  ギルガメッシュ 


で、普段隠していた彼らの正体が明らかになるときってのが、ゲームをやっていてインパクトのある瞬間だと思う。
たとえば、


「えっ!!!セイバーの正体って実はアーサー王だったの!!!!」てな具合に。


ここって驚くところなんだろうなぁ、とは思う。
私も「えっ!!!」ってビックリマーク使って驚嘆してみたい。
しかし、私は驚けない。
何故か?
だって、アーサー王っつわれても知らねぇんだもの。


上にあげた人物のなかで、私が「ちゃんと知っている」と言えるのは佐々木小次郎とメドゥーサのみ。
その他はってことになると、ちんぷんかんぷん。


アーサー王。
知ってるよ、名前だけは。だけど、何をやった人なんだかはさっぱり。エクスカリバー?名前は聞いたことあるな、これも。


ヘラクレス
これは比較的知ってるほう。ギリシャ神話の英雄だ、確か。マッチョなイメージだけはある。


クー・フーリン
うわ。名前すら知らねェ。全くわかりません、この人。


メディア
うーん。この人の名前がマス・メディアとかのメディアの由来なんだよね、それだけ知ってる。で、何をした人?


ギルガメッシュ
ギルガメッシュナイト。



斯様に、私はこの英雄たちが何者なんだかわからん。


ギルガメッシュと聞いて私の記憶の引き出しに入ってるのは、本当に「ギルガメッシュナイト」だけ。
だから、「実はあいつの正体はギルガメッシュなんだよ」ってな感じでストーリーが進んでも、私のなかではノーサプライズ。
ただ、脳裏に在りし日の飯島愛が浮かんでくるのみ。


第一、日本神話の神さまだってあやふやな私がどうして遠い異国の神々について知っていよう。
普通の人って知ってるの?アーサー王とかギルガメッシュとかを。
知らないっしょ?
私が無教養だからアーサー王を知らないって話ではないはずだ。


ということで、知り合いのゲーム好きに聞いてみた(もっとも、彼は普通の人ではないけれども)。


「アーサー王とかギルガメッシュって知ってる?」って。


!?驚いたね。「知ってる」らしい。
いまだに坂本龍馬が江戸幕府を開いたと勘違いしているような、一般人からかけ離れた教養を持つ彼が、どうして西洋の神話を知っているのか?
その謎を解き明かすキーになるのが、「ゲーム」。
他のゲームで彼らの名前が出てくるらしい。


たとえば、ギルガメッシュは「ドルアーガの塔」というゲームの主人公として出てくる。
黄金の鎧を身にまとって。


アーサー王。
ナイツオブザラウンドとかいうゲームがアーサー王の史実を元にしたゲームがあるらしい。
それに魔界村の主人公の名前もアーサー。


クー・フーリン。
一般人であれば、まず知らないだろうと思われるこのケルト神話の英雄。
この難易度の高い英雄の名も彼は知っていた。
海老、蟹等の甲殻類を、つい最近まで「攻殻類」だと思い込んでいた彼だが(それは攻殻機動隊の攻殻だろうが)、クー・フーリンは知っていた。
ここらへん、教養のプライオリティーが著しく狂っているような気がしてならない。
このクー・フーリンというのは女神転生シリーズで合成できる、人気のある悪魔なんだそうである。


むむむ。なるほど、そういうことか。
私は膝を打ったね、ポンと。


昔から、日本のゲームというのは、西洋の神話なんかをよく取り入れている。

特にRPGと呼ばれる、
村、町などで情報収集、アイテム、武器、防具等の装備をし、
外に出てモンスターを退治し、金銭、経験値等を獲得、
もって戦闘力、魔法攻撃力等の上昇に励み、
ボスを倒して一件落着、という形式のゲームなんかは特にそうである。


私は、このRPGというゲームが苦手でほとんどやらない。
面倒でやる気が起きない。
よく、あんな手間隙かけてゲームやってられるなぁと思う。
だから、今までこの手のゲームは敬遠してきた。
私がやるゲームってのは、ウイイレ、パワプロ等のスポーツゲーム、メタルギアソリッド、バイスシティ等の殺人ゲーム、あとたまに三国志等のシュミレーションゲーム、これくらい。
RPGに代表される西洋風のファンタジーってのはほとんどやってない。


だから、その方面に関しては門外漢なんだけれども、おそらく私が思うに、ゲーム業界が西洋の神話を何十年も取り込みつづけたおかげで、妙な教養の蓄積が出来てしまってるんではなかろうか。
たとえば、北欧神話とかケルト神話なんて普通の人はまず知らない。私も知らない。
だけど、ゲーマーはヴァルキリー・プロファイルなんかを通じて、それがたとえ断片的な知識に過ぎなくても、「知っちゃってる」わけである。
それを考えると、fate/stay nightのなかで、唐突にアーサー王とかギルガメッシュとか出てきても、それに反応できるだけの「教養」が備わっていたりする。
そういうことか。
このfateを作った人も、そういう教養をあてこんでいるのかもしれない。


ふむふむ。成程ねぇ。
こういう形で教養が蓄積されて、またその教養の蓄積を利用してゲームを作って、てな具合に物事が回っていくのかぁ。
変なところで変な感心した。



で、肝心のゲームのほうなんだけれども、こっちはギルガメッシュ、及び彼のマスター(主人)である言峰神父を中心にして回ってる感じ。
まあ、手っ取り早く言えば、こいつらがラスボス。
だから、この二人を倒してしまえば、クリアとなる。


あ、それからエロシーンにも軽く触れておかねばなるまい(別に触れなくてもいいんだけど)。


待っても待っても、ぜんぜんエロシーンが出てこなくて、散々いらだたせてくれた前回だったけれども、今回はそういう動揺も特になく、ごく平穏な気持ちでエロシーンを迎えることができた。
というのも、前回のエロが大体ストーリーの半分くらいのところだったので、それから考えると、もう一回エロが出てくるとしたら、最終決戦の前の晩くらいではないか、と察しをつけていたのである。
ここらへん、我ながら自分の頭の良さに惚れ惚れする。


前回は、「このストーリー展開でどうやってエロを絡ませるんだろう」と少しく不安だったが、今回はそんな不安もなし。
なにしろ「セイバーの魔力を補給するためにエッチ」という大義名分が出来てしまってるのだから。


ということで、決戦前夜(読みどおり)、セイバーの魔力を補給するという名目で(これまた読みどおり)、士郎とセイバーが同衾。
どういうわけか、士郎が恥ずかしがっている。
これは「魔力を補給するため」の正しいエッチなんだから、そう恥ずかしがることもあるまいに。
とっととヤッちゃえばいいのに。
なんて思っていると、セイバーも同じく業を煮やしたのか、


「私だって、殿方の喜ばせかたくらい知っています」


なんて言って、士郎の股間に顔を近づける。


こ、これは・・・・フェ、フェ、フエデラー!!!


いや、これ嬉しいんだけれども、嬉しくない、というか、
やってほしいんだけれども、やってほしくない、というか、
なんか複雑な心境。
うん、前回の遠坂のときもそうだったけど、普段のセイバーと全然キャラが違うからね。
ま、いいか。どっちかと言えば嬉しいほうだし。



ということで、無事に魔力も補給できたんで、いざ決戦。
ここは、まあ色々となんやかんやあって、苦戦したんだけれどもなんとか無事に勝利。



で、遂に来てしまった。
セイバーとの別れのときが。
セイバーと別れるのは、最初から知っていたけれど、やっぱり辛い。
なんかありえないくらいセイバーに感情移入しちゃってるし。


別れの刻は朝焼けのなか。
日が暗闇を仄かに染めていく。
ちょっと微笑んだあと、風に乗って、消えていくセイバーの姿。


あれ?何故か視界が霞む。
頬を熱い雫が流れ落ちていく。
気づいたらボロ泣きしてた。
滂沱の涙。



思えばいろいろあったセイバーとの思い出。


初めて出会ったときの、月光に照らされた凛々しい姿とか・・・。


強情なセイバーに何度もやきもきしたこととか・・・。


それも最後には受け入れられるようになっていたこととか・・・。


ちょっとした手違いからお風呂場覗いちゃったこととか・・・。


廃屋での3Pとか・・・。


遠坂豊丸凛との3Pとか・・・。


「私だって、殿方の喜ばせかたくらい知っています」とか・・・。


フェデラーとか・・・。


フェンディとか・・・。


フェラーリとか・・・。


フェラガモとか・・・。


フェラチオ&ガッバーナとか・・・。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




エロな思い出が邪魔。
はっきり邪魔。




脳内から煩悩を追い出すのに、ちょっと苦労したけれども、やっぱ感動。
ゲームやり終えたあとに、セイバーのことが愛しくてたまらなくなる。
なんなんだろう、この感情の揺れってのは。うるる。




ってことで、fate/stay nightはこれで終わりです。
遠坂ルートと桜ルートが残ってはいますが、多分レビューはやらないと思います。
こんな下品な文章に付き合っていただき有難うございました。
あ、私の文章は下品ですが、ゲーム自体はぜんぜん下品じゃないです。

(↓以下はこれから数年後、多少のオタク知識を身につけた後で書かれた付記)

このゲームの主人公、衛宮士郎はこう思っています。

男らしく、そして強くなりたい。
みんなを守れる自分でありたい。
だけど、それはうまくいかない。
僕には力がないから。
男らしくあろうとすればするほど、かえって痛々しくなってしまう。
自分に力がないばっかりに、あろうことか女の子に守られてしまう。
そんな自分が許せない。

ジャンプマンガの主人公みたいになりたい。
ツヨクツヨク。そして、ツヨク。
だけど、あんなふうな、単純な男の子ではいられない。

そういう屈折したマッチョイズムみたいなものが、
このゲームのなかではいきいきと、そして痛々しく描かれていると思います。

この「女の子(美少女)に守られてしまう僕」という構図は、
この時期のライトノベルなどに結構見られたものだと記憶してますが、
Fate/Stay nightはそのなかでも出色のできといえます
(実際、いまだにコンテンツとして現役なのは、このFate/Stay nightだけですしね)

この屈折した男の子の意識と挫折感こそが、
この作品に文学性と、またある種の批評性を与えているように私は思います。

「月姫とFate/Stay nightのどっちが好き?」
というのは、オタクどうしの暇つぶしの会話のなかでよく出てくるものですが、私はfate派です。

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ま、ご存じとは思いますが、月姫というのは、TYPE-MOONの名を一躍、広めた同人作品です。

これは同人とは思えないほどのボリューム、そして、なによりも高いクォリティ。
ストーリー的な収まりのよさという点ではfate以上だと思います。

ですが、どうもうまくまとまりすぎちゃってるようにも思える。
どこかで見たものをうまく配置し、そして、ちゃんとカタルシスを生み出している手腕は賛嘆されるべきですが、なにかはみ出している部分があまりないんじゃないか。

たとえば、ひぐらしのなく頃に。
個人的な感情を言えば、あまり好きじゃない。
つーか、嫌い。
針がタバスコ?
え?


……だけど、あの作品はとりあえず、はみだしている。
素人が素人であるがゆえに、はみだしちゃっている。
はみだしているからこそ、世の半分から批判され、世の半分からは称賛されているわけで。
個人的には嫌いでも、そこが魅力と感じる向きがあるのは十分に理解はできます。

で。
そういう、はみだしている魅力というのは、
月姫ではなく、fateにこそ顕れている……っ、というのが個人的な意見。


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2007年02月18日

初めてエロゲーをやってみた fate/stay night セイバールートその二

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今回こそ、本当にレビューします。
無駄話は一切なし。


ただ、ネタバレするんで、fateをやったことのない人は読まないでください。


だったら、誰に向けて書いてるんだ、という疑問がそこはかとなく湧き上がってきたんだけれども、そんな疑問はポケットの中にビスケットと一緒に押し込んでしまって、とにかく書くことにした。
(お、なんかお洒落な言い回し。これからエロゲーレビュー書こうとしている人とはとても見えない)


最初にストーリーをかいつまんで説明。


どうも聖杯戦争というのが起ころうとしているらしい。
聖杯という、どんな望みでも叶えてくれる便利なものがあって、それを得るために7人の魔術師がサーヴァントと呼ばれる使い魔を召還して戦う。
このサーヴァントってのは、過去の英雄の魂を具現化したもん。
だけど、彼らは生前の名前で呼ばれることはなくて、クラス名ってので呼ばれてる。
セイバー(剣士)とかアーチャー(弓兵)とか。


たとえば人斬り以蔵を召還すると、「岡田以蔵」とは呼ばれずに、アサシンとかバーサーカーとかセイバーって呼ばれるっていう仕組み。
しかし、人斬り以蔵がセイバーなんて呼ばれる事態になると、セイバーのイメージが甚だしく毀損されるなあ。
どうか、以蔵がセイバーとして召還されることがありませんように、と願わずにはいられない。


なぜクラス名で呼ばれるかっていうと、その英雄の正体を知られると同時に弱点も明らかになってしまうから。
以蔵だったら、女と酒ね。それが弱点。


で、そのサーヴァントってのは呼び出された魔術師に魔力を供給されているんだが、士郎(主人公)は魔術師として半人前なせいか、呼び出したセイバー(美少女)に魔力を供給できない、っていうことになっている。


こう書くと、やたらに難しそうに見えるかもしれないけれども大丈夫。
遠坂ツンデレ凛がちゃんと説明してくれるので。


で、序盤の遠坂の長い長い説明も終わり、バーサーカーとプチ戦闘があったり、アサシンと戦ったり、ライダーと戦ったりしてストーリーが進んでいく。


ここ、一行で済ましてるけれども、時間的にはかなり長い。
オートリード+かなり早い画面表示という裏技を使っている私ですら、相当の時間がかかっているので、普通に進めていたら、かなりかなり相当の時間が費やされていたに相違ない。


うん、結構な時間が経っているのです。
うん。
時間がね、長いプレイ時間が費やされている。
うん。
・・・・長いね。


長い。


長い。












で、エロシーンはいつ出てくんの?





いや、私は先日、絵文字にキレまくったくらいの人間、まあ言ってしまえば、武士、もののふ、侍、ラストサムライ、真紅以外見えない、ですから、「エロシーンはまだかっ!」とか言ってPC画面に怒鳴りたてるようなことはしません。
怒鳴ったところで意味ないしね。
それにそんな怒鳴り方したら、ちょっとね。
武士の一分ってのがありますから。


同じ天皇陛下の赤子として乃木将軍に秘かに憧れを抱いてる私としては、こんなところで感情を乱されるわけにはいかない。
今上陛下が崩御されたあかつきには、乃木将軍を見習って自決を、なんて考えている私がたかがエロシーンくらいでね。うん。
昭和天皇崩御のときは、レンタルビデオ延滞してたの忘れてて、ビデオ返しに行ってたら、ついタイミング逃してしまったんで、今度こそは、と思ってる私がね、うん。
天皇陛下も、まさかこんなところで忠義を表明するバカがいるとは思わなかっただろうけどね。うん。


そもそも、このゲームだって、エロ目的で買ったわけじゃない。
決してそうじゃない。


ただね、ここまでエロス的なものと無関係に話が進んでいくと、なんかこう妙な焦りみたいなものを感じるわけですよ。
子供の頃、尿意を催したんだけれども、それを我慢しているような感じっつーんですか?
次第に焦燥感が高まっていくんだけれども、それを解消する手立てが見つからないっていう。


第一、ここからどうやってエロシーンに持っていくつもりなんだか、さっぱり分からない。


まず、セイバーなんだけれども、彼女はとても生真面目な性格なので、出会って数日しか経っていない人間と性的関係を持つような尻軽には見えない。


次に、遠坂。
彼女は、今やってるセイバールートでは解説者的な役割であって、これからエロに移行するようには思えない。


桜。
途中から出てこなくなった。


どうすんの、これ?
ここからどうやってエロシーンに移行できるんだか、さっぱり分からん。
うぐぐ。


ということで、もしここからエロに移行するにはどういうパターンがあるんだか考えてみた。


まず、私が考えるに、士郎(主人公)と他の女性との間に性的関係は結べない。
生真面目なのはセイバーだけではなく、この士郎もかなり真面目な性格なので、たったの数日でエロ関係にまで発展するのにはキャラクター的に無理がある。
だとすると、セイバー、その他女性陣がエロを見せてくれるのは他の男性キャラとの絡みのはず。


つまり、これだ。
敵の誰か(男)と戦って負ける。
セイバー、もしくは遠坂が連れて行かれる。
セイバー、もしくは遠坂が監禁される。
セイバー、もしくは遠坂がチョメチョメされる。
セイバー、もしくは遠坂がいやよいやよも好きのうち的展開に。
敵の誰か(男)と私がウッシッシ的な展開に。


これしかない。
なんかよくある官能小説みたいな展開で、自分のエロ発想の貧困さがあらわになっているような気がしないでもないけれども、このストーリー展開でエロを絡ませられるのはこういう状況しか考えられん。


あれ?
そうするとわざと負けなきゃいけないってこと?
やばっ。
今まで、何の苦もなく勝ち進んできてた。
さすがにアニメ版を既に見ちゃってるだけのことはあって、どっちに進めばいいのかくらい余裕で分かってしまってたから。


ということで、今までセーブしてたところに戻ってやり直してみた。
(少し上のほうでエロ目的じゃない、とか書いてたくせにすっかりエロ目的になってる。むしろエロ一直線くらいの勢いがある)


で戻ったところから、今度はわざと間違った選択肢ばかり選んでみた。






・・・・・・・・・・・・・・








やっぱ、エロが出てこない。泣涙悲哀苦苦苦苦。


デッドエンドに行くことは行くんだけれども、タイガー道場とかいう、無駄にコミカルな寸劇が繰り広げられるのみ。
このタイガー道場、イリヤというガキがブルマ姿で出てくるんだけれども、さすがにこんなので萌えられるほど私の間口は広くはない。


舐めるなっ!
武士を愚弄する気か、貴様。
ブルマなんかで萌えられるほど私は変態じゃない!
むしろ、幼稚園児ルックのほうが私はっ




・・・・・まあ、いいよ。諦めましたよ。
エロシーンを求めて、わざとバッドエンドを探して歩くような行為は精神衛生上よくない。
ここからは素直に、川の流れに身をまかせるようにして、エロゲーの流れに身をまかせますよ。
ゆらゆらとたゆたっていきますよ。
気分はもう兼好法師。


ってことで、私は諦念を胸に抱きつつ、徒然なるままにゲームを進めることにした。



で、十時間ばかりの時間が過ぎたところだろうか。
前半の山場が訪れた。
その山場の主役がこいつ。


バーサーカー(狂戦士)


さっき出てきたイリヤっていうガキが契約してるのが、このバーサーカー。
んで、こいつが強い。
もし仮にセイバーの魔力供給がちゃんと行われていたとしても勝てるかどうかわからないレベルの強さなんだと。
で、最前、書いたとおり、セイバーは士郎から魔力を供給することができないので、絶対勝てない。
まあ、負けるね、こりゃ。
どう考えても。


ちなみに、バーサーカーが狂戦士という意味だと知って、ファイナルファンタジーに出てくるバーサクの意味を今回初めて知った。
いや、バーサクって何のことか分からなかったもんで。
あれは狂ってたのか。
なんか目を回してるのかと思ってた。
RPGとかあまり好きじゃないもんで、そこらへんの細かい設定とか気にしてなかったもんだから。


どう考えても勝ち目のないバーサーカーなんだけれども、ひょんなことからイリヤの城のなかで戦かわねばならんことに。
こっちは、士郎、セイバー、遠坂、アーチャーの四人。
むこうは、イリヤ、バーサーカーの二人。
数だけ見れば、こっちが優位に思えるんだけれども、セイバーが魔力を使い果たしてしまっていて使い物にならない。
戦えるのはアーチャーのみ。


絶体絶命の状況のなか、遠坂がある決断をする。


「アーチャー、あんたはここに残ってバーサーカーの足止めをして」(正確じゃないが、こんな感じ)


ここに一人残って、バーサーカーと戦うってことは死ぬことと同義。
言った遠坂の顔にも無念の表情が浮かぶ。
うぅ、これを言うのは辛かっただろうな、遠坂も。
これじゃ、アーチャーに死ねって言ってるのと同じだもの。


で、当のアーチャー。


「足止めするのはかまわんが、アレを倒してしまってもかまわんのだろう?」


おぉ!格好いい。
格好良すぎるよ、アーチャー。


武士道とは死ぬことと見つけたり、ってやつですか、これ。
だれが言った言葉だか知らんけど。
だれが言ったんだか知らんけど、武士道とは死ぬことと見つけたりってのはいい言葉だね。
たぶん、これ言ったの北大路欣也あたり(予想)。


そんなこんなで格好良かったのは格好良かったんだけれども、まあ案の定っつー感じで、殺されちゃったアーチャー・・・。
あっさりと。
可愛そうに、アーチャー。うるる。


で、北大路欣也の言葉に従ったアーチャーの犠牲のおかげで、三人はとりあえずバーサーカーから逃げることだけはできていた。
だが、逃げると言っても、あたりは深更の森のなか。
そのうえ、セイバーは魔力を使い果たしてしまっていて、歩くことすらできない。
で、士郎がセイバーを背負っている。
そんな状況では、そのうち、バーサーカーに追いつかれることは必至。
もうすでに疲労困憊した三人は、とりあえず廃屋で休むことに。




むむむ。


お気づきになったかもしらんが、ここらへん妙にいやらしい言葉が出てくる。


そのいやらしワードってのは、


「北大路欣也」


・・・・・・では勿論なくて、「深更」「森」「廃屋」、ここらへん。


特に「廃屋」。
断じて「廃屋」。
「ハイオク満タンね」そのハイオクじゃなくて「廃屋」。


今までの人生で、私は「廃屋」という言葉をいやらしいシチュエーション以外で見たことがない。
「廃屋」ってのは、不良生徒に騙された女教師、女子高生が犯される場所、もしくは、肉欲を持て余した女主人が下男との密通に使うものと相場が決まっている。

だもんで、
「廃屋に行くと、なにかエッチぃことが起こる」

この図式が私の頭のなかでは出来上がっちゃっているわけである。




きょうはなつやすみの一日めです。
みんな、はいおくにあさのラジオたいそうをしにあつまりました。
そして、スタンプをもらいました。
はやおきはきもちいいなあ、と思いました。





「今日、放課後、廃屋に来ないと死刑だから♪」






「君は雪がとけたら何になると思う?」


「えっ?うーん、そうですねぇ、・・・・・廃屋になりますね。今はどんなに寒くても、廃屋にエロシーンは必ずやってくる。不思議ですね。雪は必ずとけていきます。・・・・必ず。わたし、廃屋でのレイプがいちばん好きです」




どうだろう?
廃屋に来いと命令するハルヒも、廃屋がいちばん好きだと言う本田透ももう誘ってるとしか思えない。
エロ過ぎ。
廃屋で行われるラジオ体操なんて、どれだけ公序良俗に反するエロ体操なんだか想像すらできない。
その言葉を口にしただけで、あたり一面エロワールド、それが「廃屋」。


ひょっとして、ここ!?
ここでエロシーンなのか。
そういえば、アニメでもここは妙にエロかったっけ(もっともアニメではセックスシーンはない)。
おっと、いけねェ、忘れるところだった、セーブ、セーブっと。


セーブも済ませ準備万端の私は、廃屋のなかで遠坂さんの話を待つ。
さっきまで、アーチャーの死を深く悼んでいた私だが、もはやそんなことは忘却の彼方。
ささ、遠坂さん、話し始めちゃってください。



遠坂が話しだす。
最前述べたように、セイバーは士郎から魔力を供給されていなかった。
だから、大技なんかを使うとただでさえ少ない魔力を消耗してしまい、今みたいに動けない状態になる。
しかし、ただ一つだけセイバーの魔力を回復させる方法がある。
それは、セイバーがマスターである士郎の精を受けること。
つまり、セックスすること。



ちょっ!!ちょっと待て!!
そんな簡単な方法で、魔力が供給できるんだったら、とっととヤッちゃえば良かったんじゃ?
そうすればアーチャーも無駄死にすることなく、、、、、無駄死にすることなく、、、、、、、




まあ、いいや。
話がそういうことならやりましょう、セックス。
アーチャーなんてどうでもいいから、早速セックス、接孔簾、接苦巣。


で、ゲーム開始から十時間以上待たされたあげくのエロシーンなんだけれども、これが3P。
たしかゲーム序盤で

「今まで男とつきあったことがない」

と言っていたような気がする遠坂さんだが、なぜかすんごい積極的。
その豹変ぶりにはちょっと笑ふ。
レズ用語には詳しくないんだけれども、ネコとタチって言うんですか?
ネコがセイバー、タチが遠坂の役割でレズプレイ。


遠坂がセイバーの肉体を弄(いじ)る、弄(もてあそ)ぶ、弄りまくる。
「いじる」、と「もてあそぶ」の漢字が一緒という、プチ発見があったりしつつも、
遠坂は巧みな手管で、セイバーの肉体を燃え上がらせていく。


んで、燃え上がるだけ、燃え上がらせたところで「じゃあ、どうぞ」ってんで、士郎がセイバーに挿入。
ここらへん、なんか種牡馬の種付けみたいに思えなくもないが、散々待たされた挙句のエロシーンは眼福。


と、ここからのエロシーンも描写しておこうかと思ったんだけれども、さすがに

「エロゲーのエロシーンを細かく書いていくなんて、何してんだ、オレ?」

という人間として、真っ当な感情が沸きあがってきてしまったので、あとは省略します。


まあ、このエロシーンに合わせて、個人的な所用を済ませた私は、身も心も軽くなった。
ほんの数グラムほどだけど。
すっきりしたんで、後半のレビューは次回。

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2007年02月12日

初めてエロゲーをやってみた fate/stay night 感情移入

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ってことで、オートリードという頼もしい味方をえた私はゲームを進めていった。


うーん、面白い。
自然に感情移入できるっつーの?
やってくうちに、いつのまにか主人公と一体化しているような感じがして、物語に入り込める。
アニメ見たときは、あまり主人公に感情移入できなくて、それが詰まらなく感じた原因だったのだけれども、ゲームだとちゃんと感情移入できるなあ。
何故だろう。
不思議。


アニメ版に対する不満の一つに、「戦闘シーンがショボい」ってのがあったんだけれども、ゲームのほうはショボいなんてもんじゃない。
なにせ、CG画が出てきて、それが文章にあわせてズームアップされたりするだけなんだから。
ところが、それがあまり気にならない。
アニメとゲームに対する、この感情の差ってのはなんなのだろ?


それがなぜかってのを考えていくうちに、こんなのを考え付いたんで、ま、一応書いときます。



小説 マンガ アニメ ゲーム


ここに、4つの表現ジャンルを抜き出して、これをグループ分けしてみるっていう遊びをやってみます。
たとえば、「画が動くものとそうじゃないもの」に分けるとこうなります。


アニメ ゲーム(動くもの) // 小説 マンガ(そうじゃないもの)


まあ、こんな感じ。
ここでやろうとしているのは、その表現ジャンルに含まれる、個々の作品がどうかということじゃなくて、その表現ジャンル自体がどういう特徴、特性をもっているかってことです。
つまり、大雑把に抽象化してみて、そのうえであーだこーだ言ってみようかっていう話。


で、この四つのうち、「読者、視聴者、プレイヤーが、主人公に同一化しやすいものとそうじゃないもの」に分けてみると、こんな感じになると思うのです。


小説 ゲーム(主人公に同一化しやすいもの) // マンガ アニメ(そうじゃないもの)


なぜ、私がこう思ったのかってェことを、これから説明。

まず、小説から。
なぜ、小説が「主人公に同一化させやすい」ジャンルかっていうと、「一人称の文章を使える」から。
わざわざ一人称を説明する必要もないとは思うんだけど、まあ一応。

一人称ってのは「私は・・・」とか「僕は・・・・」という形式で書かれた文章のことです。
それとは違って「田中は・・・」とか「幼くして母親をなくした、その少女は・・・・」ってのが三人称の文章。

ためしに、同じ内容の文章を一人称と三人称を使って書いてみます。
これ一人称と三人称の違いはあれど、どっちも同じ人物。


一人称

「私はとある友人から、スカトロビデオを手に入れた。なんでも、このビデオは斯界では有名なビデオらしく、黄金ファン、聖水ファン、いずれもが楽しめる傑作なのだという。私は聖水にはあまりそそられず、黄金のほうが好みなのだが、そんなことはともかく、楽しみだ。早く家に帰って、このビデオを見たくて仕方がない」


三人称

「みのもんたはとある友人から、スカトロビデオを手に入れた。なんでも、このビデオは斯界では有名なビデオらしく、黄金ファン、聖水ファン、いずれもが楽しめる傑作なのだという。みのもんた自身の性癖としては、聖水にはあまり興味がわかず、とにかく黄金いっぽんやり!なのだが、みのはこのビデオを楽しみにしていた。早く家に帰って、このビデオを見よう、とみのは思った」


この二つの文章を読み比べてください。
内容は同じです。
それなのに、読んで受ける印象はかなり違うと思います。
印象というか、読んでる側と文章の立ち位置が違うっていったほうがいいか。

三人称の文章のほうは、みのもんたという個人の性癖を読者が客観的に見ている、という感じがするのに対し、一人称のほうは、知らず知らずのうちに読者が、文章中の「私(正体はみのもんた)」と一体化していくような感じ。
一人称のほうは、読んでいる「自分が」スカトロビデオを手に入れた、ような感じがしませんか?
自分はみのもんた、みたいな。


・・・・まあ、これは例文がちょっと特異すぎて参考にならんかもしれないですが、「私は・・・・だった」「僕が・・・した」というふうに一人称の文章を読んでいくと、知らず知らずのうちに主人公と一体化しているような錯覚が生まれるのは理解できると思います。


この二つの文章の主人公はどちらも「みのもんた」です。
起こる出来事も同じ。
ですが、一人称と三人称では異なる世界認識のもとに文章が書かれています。
三人称のほうは、客観的な世界を前提にして書かれている。
そのなかでは、主人公である、みのもんたも他の登場人物と同じだという認識がある。
ところが、一人称で描かれる世界というのは、「私(みのもんた)」の主観を通した世界なのです。


たとえば、涼宮ハルヒの小説は、キョンが語り部なので、あれは「キョンから見た世界」の話です。
だから、読んでいると、いつのまにかキョンと自分が一体であるような感覚が生まれます。
いくらハルヒや長門が好きだったとしても、彼女らと「読んでいる自分」が同一であるような感覚は生まれません。
あくまで彼女らは、読者の欲望(萌えやらなんやら)の対象物なのであり、読者自身と重ねられる存在ではない。


こう書いていくと、「マンガ、アニメだって、一人称を使ってるのが腐るほどあるじゃん」とか言われそうです。
たしかにあります。
少女マンガなんかでは、いきなり登場人物の主観に切り替わって、内面がつづられるってのがよくありますしね。


ですが、マンガ、アニメはその表現ジャンルの性質上、「主人公から見た世界」を描くことができません。


ちょうどいいので、涼宮ハルヒの憂鬱のアニメを例にとります。
アニメでも、キョンのモノローグで物語は説明されています。
が、それは「キョンから見た世界」ではありません。
なぜって、キョン自身も画面のなかに描かれているから。
ハルヒ、長門、みくる、古泉らの他の登場人物と同じように、キョンの姿もテレビ画面に出てきます。
ということは、キョンもまた他の登場人物と同じく、客観化されているわけです。
つまり、マンガ、アニメでは「完全な主観」を描くことはできない。


まあ、キョンの姿を完全に消しちゃって、キョンの視点で画面構成するっていう方法もあるにはありますが、そんなの普通やらないでしょう。
見にくいし。


とすると、主人公との同一化感覚は小説に比べると、マンガ、アニメではやっぱり弱くなるのです。
これはただ単にジャンルの特性の話であって、小説よりも主人公に同一化できるマンガ、アニメはもちろんいっぱいあるんだけれども。


で、次にゲームなわけですが、これが主人公との同一化を得やすい理由は簡単です。
それは「自分で操作できるから」。
自分の手足のように、ゲームキャラクターを動かせるので、当然、同一化しやすいです。
メタルギアソリッドやってるときの私は、スネークになりきってるし。
ただ私のスネークは、遠いところから一般人をスナイピングするのが好きという、異常性向を持っていますが。
あれ、楽しいんだよね。
メタルギアソリッド3の終盤あたり、格納庫で普通に仕事してる整備士を高いところから射撃すんの。
全員、スナイパーライフルで射殺しちゃったさ。
あれ軍人じゃないだろうに。


で、回りくどかったがfateの話。
このゲームは、ジャンル的に言えば、小説とゲームの合いの子です。
文章が出て、それ読んで、ときどき選択肢が出るので、それを選んだ結果で、話が変わるっていう。

一日が終わるごとに、執拗なほど挟まれる夢の部分の文章は明らかな一人称で書かれています。
普通の地の文は、一見三人称的に書かれてはいますが、そのほとんどは主人公である士郎の一人称であり、また主観でもある、っていう構造。


それに加えて、実は画面の上でも、一人称的なのです、これ。
どういうことかってぇと、主人公である士郎の姿が画面にあまり出てこない。
士郎と誰かが戦うとき(たとえばギルガメッシュ)などは、当然、士郎の姿が出てくるんだけれども、セイバーや遠坂と喋ってるときなんかは、士郎の姿はない。
セイバーも遠坂も、こっち見て喋ってくる。
そうすると、あら不思議。
自分がセイバーと喋ってるような気がするべさ。


一人称の小説要素と、自分で操作することによるゲーム要素、その二つがあるから、主人公に感情移入しやすいのかもしれない。


と、こんなふうに愚考を重ねながら、ゲームを進めてたのですよ、私は。


しかし、もう三回も書いてるってのに、ゲームの内容にほとんど触れていないことに、今さらながら気づいた。
これじゃいかんね、ゲームのレビューになっちゃいないね。
羊頭を掲げて狗肉を売る、カウボーイビバップを掲げてMUSASHI GUN道を売る、に等しき所業。
ってことで、次回こそはちゃんと内容に触れようと思ってます。

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2007年02月09日

初めてエロゲーをやってみた fate/stay night セイバールート その一

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さてさてさて、長い前振りを終え、やっとゲームをプレイ。


このゲームをやり始めて、まず最初に思ったこと。それは、


クリックがめんどい。


このfate/stay nightはクリックすると文章が現れ、その文章を読み終えたらまたクリックすると、次の文章が現れるという方式のゲーム。
必然的に私のやることは、「文章を読む」ことと「クリックする」ことがほとんど全作業。

私は文章を読むのが早いほうなので、画面に文章が出てくるのが遅いとイライラするのです。
で、その文章の画面表示が妙に遅い。
イライラする。
イライラするから、クリックをばしばしする。
ところが、文章の画面表示がちっとも速くならない。
もっとイライラする。


ぐわっ!こんな遅いのやってられん。
どうにかして、画面表示を速くする方法はないかと思って、右クリックすると、画面左にメニューが出現。
で、そのなかのコンフィグってところで画面表示のスピードを変えられるらしい。
コンフィグの意味がよくわからないけれども、そんな瑣末なことにはかまわず、画面表示のスピードをマックスに速くしてやる。


よしよしよし、これでやっと快適にゲームできるぞー、と思ってゲーム再開。

・・・・・
うーーん。
あまり快適になってない・・・・。


確かに画面表示は速くなった。
ところが、それでもやっぱりすぐ次の文章が読みたい。
私はスーパーのレジで前に人が並んでいるだけでイライラするせっかちな質。
結果、常にマウスをクリックする「カチカチカチ」という音が間断なく響いています。
その音がうるさくて仕方ない。
それで、もっとイライラする。
悪循環。


ぐわっ!こんなんじゃ腱鞘炎になるわっ。
なんとかならんもんかと思って、またもや右クリック。
すると、メニュー上のほうに「オートリード」ってのを見つけた。
このオートリードってのは、勝手に文章表示を行ってくれる優れものらしい。
やったね!文明の利器。
これでクリックの重労働から解放される。
ってことで、オートリードをセットオン。


なはは。快適快適。
自分は何もしてないけれども、勝手に文章が現れては消えていく。
すこぶる愉快。
この便利な機能に気づかない愚民どもは、今もクリックという虚しい労働を強いられているんじゃろ。
カチカチカチと虚しい機械音を響かせて。
私は違う。
クリックなどという煩わしい作業から解放された自分は、あいた両手を使って煙草をのむ、コーヒーカップを口に運ぶなどして、ゲームをやりながらまるで貴族のような暮らしぶり。
高等遊民とはこのことか。
ぬっふっふ。


と悦にいっていたのも束の間。
今度は文章が流れていくのが速すぎる!
さっき、文章表示の速度をマックスにしていて、そのうえオートリードにしたもんだから、そのスピードはほとんど光速。
瞬きするあいだに、文章が流れていきます。

遠坂がアーチャーとなんか話してる
今度は学校にいった、
あ、なんか戦ってる、
くらいのことはわかるんだけれども、その内容がよくわからん。
あまりに速過ぎて文章が断片的にしか伝わってこないのよ。

涙がぼろぼろ流れてきます。
いや、感動したとかそんなんじゃなくて、ただ単に眼が痛くて。


ぐわっ!こんなん無理無理。マジ無理。
と思って、コンフィグで文章表示のスピードを微調整。

ふぅ、やっとまともな環境になったァ。

と思っているとオープニングのアニメが始まった。
あー、今まで遠坂がくっちゃべってたのはプロローグだったのか、とそれで初めてわかった。


さてさてさて、ここからが本当にゲームの感想。


ところが、特筆すべきことはあまりない。
前にも書きましたが、アニメ版を見ているのでストーリーを知っちゃってるし。
ただね、セイバーがかわいいです。
それに遠坂もすんごくかわいい。


セイバー


遠坂凛


前に書いたことがあったかもしれませんが、私はどうも「強い女の子」に惹かれるらしい。
ぎすぎすしたキャリアウーマン的なのはだめなんだけれども、強くて、一本芯が通っていて、高い使命感を持っているっていうタイプにすんごい弱い。
で、その点でいうとセイバーも遠坂もびゅんびゅん私の萌えポイントをついてくる。
いやー、まじヤバいな、これ。


もし、セイバーと遠坂の二人に同時に言い寄られたりしたらどうしよう?
げ!?それは辛い。
どっちかを選ぶということは、どっちかを捨てるということ。
そんな重責は私の手に余る。
しかし、二股なんてかけると二人ともを不幸にしてしまうしぃ。
そんなのダメ、絶対、だしぃ。
うぐぐ。

単なる妄想なのに、しばしその究極の二択の前で苦悶していた私だが、ここではたと気づいた。


案ずるな。
これはエロゲー、その気になれば二人とも攻略できる!


そうだった。
すっかり失念していたけれども、セイバーも遠坂も二人とも攻略できるという、素晴らしいゲームなのだった、これは。

よしよしよし。
すっかり心の平安を取り戻した私はゲームに集中することにした。


このゲームはセイバールートをクリアしたら、次に遠坂凛ルート、その次が間桐桜ルートと続くらしい。
良かった、好きな二人が先で。
比較的どうでもいい桜ルートが先だったりしたらクリアする気力を無くしていたかもしれぬ。

ということでセイバールートに専念しよう。


ってことで、続きは次回。


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2007年02月08日

初めてエロゲーをやってみた fate/stay night 帰宅

というわけで、無事エロゲーを購入しおえた私は愛車に乗って、夕焼けのなかを家路についていたのであった。
嗚呼、心は晴れやかだ。
危地を脱したという開放感からか、自然と顔もにこやかになる。
夕日の赤さが目にしみる。
ストーンズのブラウン・シュガーなんかを口ずさみながら愛車を駆るのは気分がいい。
(あ、愛車ってのはママチャリのこと。
買ってから五年の付き合いになる年季もの)


しかしだね、なぜパソゲーの箱ってのは、こうもデカいのか?
デカいくせに、これが軽い。
感覚的にいえば、曙の体重がじつは60キロだった、みたいなもん。
だから、ママチャリの籠にいれた箱はちょっとしたデコボコ道で、ありえないほどジャンプしやがる。
そのたびに、私は手を前方に突き出して、箱を押さえるのに必死。


あなたは、エロゲーの箱を押さえるのにあたふたしているママチャリのオヤジを見たいと思いますか?
見たくないでしょ?
私だって、こんな無様な姿を世間様にさらしたくはないのです。
それもこれも、この箱の存在の耐えがたい軽さが原因だ。
これだけ軽ければ、もそっと箱を小さくしてもいいんじゃないか?


常々、私はパソゲーの箱がデカいことに疑問を感じてきました。
中に入っているのは、CDが数枚、ペラペラの解説書、という軽装備のくせして、なぜ図体だけあんなにでかいのか?


技術の進歩につれ、物は総じてコンパクトになっていくのがこの世の習わし。
たとえば、ウォークマン。
あれだって、もともと小さかったものが、今じゃMP3プレイヤーなんていう、わけのわからない名前になって、ありえないほど小さくなってる。
スゴいね。
ビデオはDVDになって体積は数分の一になったし。
進歩だね。
そうやって、みんな小さくコンパクトになっていくのに、なぜパソゲーだけ逆行してるわけ?


重厚長大なわけ。
大鑑巨砲主義、戦艦大和なわけですよ。


私の自宅というか、仕事場は中学生のガキがうろちょろしてる環境なもんで、得ろ関係のものには気を使います。
まあ、得ろといっても大したものはないわけですが、それでもやっぱね、こうトラウマ与えちゃいかねないものは、目につかないところなんかに隠してる。
奥の奥の、そのまた奥、みたいなところにね。
ま、そもそも中学生にトラウマ与えかねないものを持ってんじゃねェって話ですが。
これは知り合いの好事家がいらないというのに、無理やりくれたりするんで仕方がない。


ここで気になるのが、エロゲマニアの皆さんがどうやって、エロゲの箱を収納してるのかってこと。

体積にして広辞苑よりもデカいあの箱をどうしてるんでしょう。
マニアともなれば数十本持ってるんだろうし。
fateみたいに普通の外観だったらいいけど、こんなのとか、こんなのだったりしたら、普通に陳列できないでしょ?


そういえば、N・H・Kにようこその、山崎ってエロゲマニアってことになってた。
彼の部屋はこんな感じ。

yamazaki'sroom.bmp

こうやって見ると、エロゲのデカい箱は目立ってない。
山崎は収納上手だな。
ところが、佐藤にエロゲを貸す段となると、この通り。

.

どこに隠してたんだ、その箱ッッ!!!
山崎は佐藤にエロゲーを貸すとき


「これが、僕の選んだギャルゲー(エロゲー)ベストテンです」


と言っている。
ベストテンというからには、山崎はこの10本の他にも多数エロゲーをやったはず。
「私は10本エロゲーをやりました。で、この10本がベストテンです」なんていうことは言わんからね、普通。
だとしたら、山崎は20、30のエロゲーの箱を持っているはずと推理できるのだが、それはどうしているのか?
ひょっとして、普段は畳んでいるのか?


チャリをこぎながら私は、パソゲーの箱がデカい理由についてつらつらと考えていた。
それで色々と愚考しているうちに(まさしく愚考以外の何物でもないね、こりゃ)、ある結論に達した。
だけど、それを公開する余裕はない。
というのも、愚考しているうちに自宅に着いてしまったから。


さあ、今すぐゲームやらなきゃ。
つーか、セイバーと遠坂に今すぐ会わなきゃならんのだ、私は!!!


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2007年02月06日

初めてエロゲーをやってみた fate/stay night 購入

やってみたのは、これ。


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ということで、今回はfateの攻略というか、鑑賞記というか、レビューというか、まあそんなもんです。


まず、初めになぜこのfate/stay nightをやろうと思ったのかってぇと、これのアニメを見たからです。
このアニメは、本当に歯がゆかった。
これってやりかた次第で、もっと面白くできるんじゃないの?っていう疑問が最初から最後までつきまとって仕方がなかったのです。
ネット見ると、ゲームはもっと面白いっていう意見が多かったし、んじゃゲームやってみようか、と。
それにエロゲーってのも、一回はちゃんとやってみないとね、と思ってもいたことだし。


ってことで、近くのパソゲー扱ってる店にいったものの、これ中古なのに七千円ぐらいしやがる。
たけぇー。
高すぎるよ、おい。


私は、五千円以上の商品を購入する段になると、

足が諤々震える、

唾液が出なくなり、口中が乾く、

なぜか、近親相姦でもしているような取り返しのつかない過ちを犯しているような気分になる、

等々の不快症状に見舞われる体質なのです。
ま、簡単に言えばケチ、吝嗇、守銭奴ってこと。
なので、ゲームの箱を握り締めたまま、しばし思案にふけること二十分。

七千円を他のことに使えば、どんなものが買えるんだろ?
今はいてるリーバイスのユーズドタイプのジーンズはバーゲンで、五千円で購入したものだから、これ一本買ってお釣りが二千円もくる。
このリーバイスだって、散々迷ったあげくに、東京タワーから飛び降りるつもりで買ったものなのに、それを二千円も上回る金額をエロゲにつぎ込むのは、はたして正しい行為なのか、如何?
リーバイスとエロゲってどっちが経済的重要度が高いの?
どっちがえらいわけ?


しかし、私の懐具合と七千円とエロゲーとのバランス感覚をじっくり賞味しているような、そんな安閑とした状況ではなかったのです、実は!!

というのも、私がfateの箱を握り締めたまま突っ立ってたのは、18禁ゲームのコーナー。

周りには、夜勤病棟とかのナース陵辱もの、実の妹を調教できるという鬼畜きわまりないゲーム、女性をストーキングしたあげくにレイプまで可能な、犯罪そのもののゲームが並んでます。
買おうとしているfateは、エロシーンはオマケみたいなもんで、決してエロメインではないのですが、この環境のなかに突っ立っていれば、皆に私が「エロがメインの人」であるとみなされてしまうのは必定。


これで、この店が大きければよかったのですが、あいにくと小さい。
なので、エロゲーコーナーにたたずんでいる私の姿が、カウンターから丸見えです。

しかも、運悪くそのときカウンターでは、自分のやりおえたゲームを買い取りしてもらうためにきた大学生くらいの男が立っています。
男が手にしているのは、プレステ2の鉄拳。
鉄拳男は、エロゲーコーナーに立ちすくんでいる私を憐憫のまなざしで眺めています。
しかも、半笑い。ムカっ。

「fateはエロがメインじゃないんだっ」と私は心のなかで、声にならない抗議をしてもそれが鉄拳男に届くはずもない(当たり前)。
鉄拳男は「エロがメインの人は哀れだなぁ」的視線をちらちら寄こしながら、買取りをすませ、立ち去っていったのでした。

・・・・・・

ナニ?この屈辱感。
コンシューマー機がそれほどエライってのか、バカヤロー!
てめぇなんざ、プレステの角に頭ぶつけて死んじまえ。


ひとしきり、エロゲーコーナーで変な屈辱感に打ちのめされていた私ですが、ここで無為に時間をつぶしている場合ではないことにハッと気づいた。
そうだ。
ここでまた別のドラクエ男とか、ファイナルファンタジー女とかが現れたらさっきの二の舞になってしまう。
あまつさえ、昨今のことを考えると、脳トレ爺さん、脳トレ婆さんが現れてもおかしくはない。
ここは、そんなデンジャラスゾーン。
さっさとこのゲームを買って、初夏にふくさわやかな風の如く脱出せねば。


ということで、さっきまでの金銭的な苦悩もすっかり忘れ去り、fateのでっかいゲーム箱を私はカウンターに差し出したのでした。


さすがに、こんな店で働いているくらいだから店員もこれがどんなゲームかということが分かってるらしく、

「パソコンのスペックは確認されましたか?」

と、いたってビジネスライクな対応。

いやー、やっぱ、いいね。
ちゃんと、まっとうな知識を持ってる人ってのは。
妙な誤解がなくて。
つーか、もし鬼畜系のゲーム買ってたとしても、こんな感じの接客なんでしょうけど。


ふぅ。なんかゲーム買うとこだけで長くなってしまった。
ということで、プレイの感想は次回。

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タグ:Fate/stay night

2007年02月04日

秘密さえ設定しときゃ、、、の蛇足 涼宮ハルヒ

正面きって書いたことはないものの、なんかちょくちょく涼宮ハルヒのことについて書いてるのですが、以前エウレカの記事でこんなことを書いてました。
(これは、アニメのことについて書いたものではなくて、小説のほうのことです)


(前略)この小説を読んだことがある人なら分かるように、キョンの感情はこんなふうに流れてはいません。
ハルヒよりもむしろ、長門に対する感情のほうがあらわになってる感じがしてしまいます。
これは、ある意味では失敗作ということになるのですが、あの小説全体がちょっとおかしいんですよね。
主人公の感情は、明らかにハルヒよりも長門のほうに向かいつつあるように感じとれてしまいます。
どうなるんでしょ?これ。
(引用終わり)


この小説は、「涼宮ハルヒの○○」というタイトルで8冊だか9冊だか、出版されています。
この一巻の最後が、アニメ版でのラストにあたるところで、キョンがハルヒにキスするところで終わってるのは皆さんご存知のとおり。

ところが、そのあと小説が何冊もでてるにもかかわらず、ハルヒとキョンの仲はぜんぜん進展しません。
これが不思議で仕方なかったのです。
メインヒロインであるはずのハルヒとの関係が深まらないのに、長門には妙に感情移入しだすキョンの感情の動き方が。
以前書いたとおり、「消失」ではハルヒが消失するのに、読後感では、長門メインの話であるかのように感じてしまうくらいですから。

ハルヒとの仲が深まり、それと同時に長門とも、ってことなら、ラブコメ的な三角関係で理解しやすいのですが、そうはなってませんし。

以前はそれが理解できなかったのですが、最近ラブコメの作り方を書いていて、やっと合点がいった次第。
つーか、なぜこんな簡単なことに気づかなかったのか自分でも不思議なくらいです。


この涼宮ハルヒシリーズってのは、ハルヒに隠された「秘密」をめぐってストーリーが進展していきます。
この秘密を知っているのは、キョン、朝比奈みくる、長門有希、古泉一樹の四人です。
ところが、ハルヒ自身はこの秘密を知りません。
自分の身に秘密が隠されているのですが、ハルヒ自身がその秘密を知ったらエラいことになるという設定になっていて、それでハルヒだけがこの秘密を知らされていないわけです。

私は「ラブコメの作り方 その一」で、登場人物が秘密を抱えていると、二つの効果が出るということを書きました。

1 秘密の存在によって、意識のズレが起こる
2 秘密を共有することによって、登場人物のあいだに連帯感が出る

これを涼宮ハルヒシリーズに当てはめてみるとどうなるでしょう?

まず、一つ目の意識のズレ。
これは十分すぎるほど出てます。
ハルヒが暴走して、それを他の団員がハラハラしながら見守ったり、あるいは止めたり、というのが、この小説の基本パターンです。
意識のズレは、ハルヒと他の4人のあいだに存在しており、そして、その秘密をハルヒに知らせるわけにはいかない、というドタバタが展開されてます。

で、問題は、2番目の「秘密の共有による連帯感」ってとこです。
秘密を共有しているのは、ハルヒ以外の4人なので、連帯感が生じやすいのはこの4人のあいだです。
実際のところ、なにか問題が起こるとこの4人で善後策を協議する、ってなシーンがよくでてきます。
その間、ハルヒはのけ者状態。
キョンが、「秘密の共有による連帯感」の輪のなかに入っているのに、ハルヒはその輪から外されているのです。
だから、キョンとハルヒの仲が深まらないんですね。
二人のあいだに意識のズレが挟まってしまっているわけですから。

「秘密を共有している4人」と「彼女自身に秘密が隠されているのに、それを知らされないハルヒ」との意識のズレによるドタバタがこの小説の見所なんですが、この物語構造が妙な副作用を生んでいたのです。
気づいてみれば、簡単なことだったなー、こりゃ。


しかし、このラブコメの作り方って、ギャグっぽくしようと思ってたのに、なんか真面目ぶったもんになっちゃいました。
変だな、どこで間違ったんだか。うぐぐ。
これから、この企画どうなるんだか、自分でもわかりませんが、まあよろしくお願いしたいです。



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タグ:涼宮ハルヒ

あれ?ヤフーに登録されてた

どういう風の吹き回しかわかりませんが、ヤフーカテゴリに登録されてたみたいです。
ってもちろん申請してたのは、自分なんですが。


ヤフーに登録されるのは大変だっていう話は聞いていて、

「登録申請しても見に来てさえくれない」

だとか

「もう5回も登録申請してるのに、登録されない」

とか、聞いてたんで、申請するまえからダメなんだろうと思ってました。


なにしろ、このブログ初めてから、まだ3ヶ月にも満たないし、コンテンツの量も少ないし、アクセスカウンタは一日20くらいしか回らないし。
アクセスカウンタなんてどこにあんの?とか思われそうですが、実は一番下に目立たないように置いてます。
いやー、ぜんぜん回転しないもんだから恥ずかしくて、だれの目にも触れぬように隠しているのです。

同じディレクトリに登録されてるサイト見ると、累計アクセス100万とか、桁数を数えるのに難儀を感じるようなのばっか。
こっちは千にも届いてません。


だから、最初からダメもと気分だったので、申請内容もかなり適当な文書いて出したのです。

「一ヶ月に15回更新を目標にがんばってます」

とか

「一番人気のあったのは、ガンダムの記事です」

とか、この程度の文章書いて申請だしたのが、たしか二週間くらい前。

それから、ヤフーのサーファーが見に来た気配もなく、申請したことすらすっかり忘れていたんですが、どうも2日に登録されてたみたい。
ここ数日、ブログを確認してなかったんで、まったく気づきませんでしたが、アクセス解析みると、1日に見に来てくれたみたいです。

いやー、うれしいなー、これ。
ヤフーのサーファーさん、ありがとう。
なぜ、こんなサイトを登録してくれたのかは、書いてる自分ですら理解に苦しみますが、とにかくありがたいです。


だけど、まさか初めて申請して、そのまま登録されるなんて思ってませんでした。
どうせダメなんだろうから、3ヶ月後くらいにまたあらためて申請しなおそうと思ってたので。
アニメのレビュー・評論っていう、登録サイトがあまり多くないところだったのが吉とでたのかな。
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