2008年09月28日

コードギアスR2 最終回の感想

コードギアス最終回、見終わったんだけど、なかなか感想に困る内容だったかなあと。
まあルルーシュを死なせることによってしか、物語が収拾つかないだろうなとは思ったたけど。あとナナリーの眼が見えないっていう設定は、ただ単に、庇護対象としてのキャラ付けだけではなくて、ギアスが効かない、つまりは物語の枠外におかれているという意味合いもあったんだなあ、といまさらながらに気づいたり。


ところで、ルルーシュが殺される前に、ナナリーやカレンが拘束されてるのがやたらと色っぽかった。
特にナナリー。正直、あそこがこのアニメのなかでナナリー最大の見せ場だったんじゃないかと。
カレンも縛りがいのあるキャラというか、縛られたカレンが最も美しいとすら言えるので、もっとカレンも見たかったかなあ。まあ、中盤で思いっきり縛られてたんで、まあいいけど。


二期の中盤以降はあまりにドタバタが過ぎて、そんなに好きではないんだけど、それでも面白いアニメだったのは確かなんじゃないかと。
なんだかんだで、みんな楽しんでたわけだし。


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2008年09月24日

DREAM.6の感想 ロシアンフックは本当に総合で有効なのか?

すっかりテレビ放映があるのを忘れてて、10時くらいから見始めた。


セルゲイ・ハリトーノフvs ジミー・アンブリッツ


この試合、ハリトーノフの相手はもともとモーだったらしいんだけど、モーが負傷欠場したために、急遽、ジミー・アンブリッツに決まった、らしい。


このジミー・アンブリッツってのが、筋肉モリモリ。
よく、ボクシングやキックボクシングで「胸に筋肉をつけすぎると、ストレート系のパンチが出なくなる」っていうけど、まさにソレだった。


ジミー・アンブリッツのパンチは常に腕が曲がっていて、フック系のパンチしか出せない。いや、あれはフックですらないと言ったほうがいいのかもしれん。
とにかく、まともなパンチが出せないのだ。


試合自体は、ハリトーノフがスタンドでパンチを浴びせて、余裕勝ちだった。


ところで、昔、佐山聡が「総合でもっとも有効なパンチはロシアンフックだ」と主張していたことがあった。


総合ではたえず相手がタックルに来ることを想定しなきゃいけない。そうすると、ボクシングやキックボクシングのような腰が入ったパンチ(もちろんキックも)出せない。腰をひねると、それだけ体のバランスが悪くなり、タックルで倒されやすくなるから。
そうすると、相手に向かって体をひねらず、腕だけを振り回すような形で出すロシアンフックがもっとも有効なパンチということになる。佐山の論理はこのようなもの。


ヴァンダレイ・シウバなどのシュートボクセ勢、また、数年にわたってずっと総合格闘技の選手で最強であるヒョードルもフック系のパンチを多用してる。
今日の試合だと、アリスターなんかも、手が非常に長く、ストレート向きだと思われるにもかかわらず、フック系のパンチばかり撃っている。


だが一方、ストレート系のパンチを使う選手もいる。
ノゲイラなんかはボクシングを習っていただけあって、ストレート系のパンチを使ってた。
今日の試合に出てた選手だと、ミルコ、秋山なんかがそう。


佐山の話を読んだときは、なるほど、そういうもんかといたく感心したわけだが、これだけストレート系のパンチを使う選手が増え、また、活躍できているのを見ると、さて、これはどれだけ妥当なもんかと疑問に思わないでもない。


特にミルコだが、彼はストレート系のパンチを使うだけでなく、キックまで使っている。そして、実績を残した(もっともUFCではノゲイラ、シウバとは対照的に無残な結果に終わったが)。
言うまでもなく、ストレートよりも、キックのほうが体のバランスを崩すわけで、佐山の説からすれば、キックは使ってはいけないはずだ。
特にミルコは純粋に打撃出身の選手なので、それがあてはまる。


もっとも、これはちゃんと理由がある。
現在の総合格闘技のルールに膠着ブレイクが取り入れられたからだ。
寝技で動きがないとき(膠着してると思われたとき)などに、スタンドから試合を再開するが、昔はそんなのはなかった。ただ、ガードポジションからコツコツパンチをわき腹に入れているだけであっても、ずっと、そのままだった。
初期のプライドなんかでは試合中に「つまんねーぞー」と野次がとんでいたくらい。


佐山がロシアンフック最適説を唱えたときは、たしか、膠着ブレイクが取り入れられていたような記憶があるが、なにせ、歴史が浅いので、そこらへんの見通しはあいまいだったのかもしれない。


今の総合格闘技が膠着ブレイクを取り入れてなかったとしたら、打撃系の選手がこれだけ活躍することもなかっただろう。
膠着ブレイクの導入というのは、総合格闘技における最大のパラダイムシフトだった、と私は思っている。


ただ、そういうルール面での意味合いはさておいて、ストレート系のパンチが総合格闘技で有効なのかどうかってのは、正直なところいまいちわからないんである。
二回目のミルコ対シウバ戦では、ミルコのストレートが面白いように決まり、その蓄積もあってか、シウバはミルコのハイキックでKOされてしまったんだけど、この試合なんかを見ると、ストレートはやっぱり有効なんじゃないかっていう気もしちゃうわけだし。当たり前のことだけど、ストレートのほうがリーチが長い。
まあ、最初の試合では引き分けではあったけど、明らかにシウバが押してたけど。


さて、みんな大嫌いの秋山さんだが、途中から試合を見た。もうグラウンドに入ってた。
秋山は柔道出身らしく、押さえ込みには強いが、極めには弱いという印象を持ってたんだけど、まあ、そのとおりの展開だった。


ただ、完璧な選手ではないとはいっても、秋山が強いのは事実。
特に打撃のセンスはすばらしいとしか言いようがない。癖の無いパンチ(ストレート)撃つし、あて感もいい。


正直なところ、いちばんヒョードルと闘ってほしい選手だ。体重が違うのは百も承知だが、それでも闘ってほしい。
だって、ボコられるところを見たいんだもん。

2008年09月17日

やっぱりジョジョは2部が好き

なぜだかある日突然、ジョジョ第3部を読み返したくなったので、近所のツタヤで借りてきた。
面白かった。
あまりに面白かったので、今度は第2部を読みたくなり、これまた、近所のツタヤで借りてきた。
これも面白かった。


さて、男子が二人集まれば「ジョジョでは第何部が好き?」という話で花が咲くのが相場と決まっている。
今回、久しぶりに読み返してみて思ったんだけど、私はやっぱり第2部がいちばん好きみたいだ。いや、第3部も大好きではあるんだけど、どちらかというと、やっぱり2部のほうが好き。


もっとも、話としては、第3部のほうが面白いとは思うのだ。
ここでいう話とは、ストーリーのことではなく、戦いの見せ方のこと。


敵にはこういう能力があり、こちらにはこういう能力がある。
その諸条件を最初に明らかにしておいて、劣勢(たいてい劣勢だ)をどうやって覆していくか。


戦いの過程の描き方という意味で言えば、第3部のほうが圧倒的にこなれている。
これは、スタンドという発明で発想の幅が広がったことがいちばん大きいんだと思う。


第2部のジョセフって、多彩なアイデアを使って戦っていたような印象があったんだけど、今回、読み返してみたら、そうでもなかった。同じような糸を使うトリックが2回も出てきたし。
記憶のなかにあるよりは、ずっと単調な戦いをしてた。


その点、第3部は、敵のスタンド能力がさまざまだから、その戦いの過程が毎回バラエティに富んでいて面白い。


それじゃ、なぜ第2部のほうが好きなのか?


ここで、ちょいとK1の話を挟む。


K1というルールのなかでは、これが一番強い格闘スタイルだろう、という一般了解が出来ている。
簡単に言えば、パンチのコンビネーションとローキックを組み合わせた戦法だ。具体的に言えば、ホースト、アンディ・サワー、魔裂斗みたいなタイプ。


もちろん、これ以外のスタイルの選手が勝つこともある。一般論に例外はつきものだから。
だけど、一般的にはパンチのコンビネーション+ローキックがK1ルールではもっとも有効なスタイルだとみなされている。


昔のK1には、カポエラやテコンドーの選手が出場してた。カポエラというのは、空手バカ一代にも出てきた、ブラジルの格闘技。踊りながら蹴りを繰り出すという超変則的な格闘技。
しかし、当たり前のことながら、K1的に有効な格闘スタイルでない、彼らはあっという間に負けてた。
いまだに私はカポエラという格闘技がどれくらい強いのか、知らない。


で、第3部に出てくる敵って、この初期K1に出てきた、カポエラ使い、テコンドー選手みたいな感じがするのだ。


ジョセフの腕に取り付いた瘤のスタンド(チュミミーン)とか、砂漠での太陽のスタンドとか(あっさり負けやがったな、こいつ)、ジョセフの脳みそに入り込んだスタンド(こういう損な役回りはいつもジョセフ)だとか。


ジョジョ第3部には、こういう明らかに変則型のスタンド使いが多数出てくる。
承太郎のスタープラチナとか、ポルナレフのシルバーチャリオッツとか、味方側のスタンドのほうが、正統派でそれゆえに汎用性も高そうだ。


味方を変則型にしてしまうと、話がうまく回らないわけで、味方が正統派で、敵が変則型という、役回りに理由があることはわかる。たとえば、太陽のスタンド使いが味方だったら、何の役にもたたないし。


ただ、この役回りによって、バトル漫画としては大事なものが抜け落ちてしまった感もまた否めない。
つまり、相手が強そうに見えないってことだ。


さすがに、クライマックスに近づき、DIOの館に入ると敵もとんでもなく強そうなのが出てくる。空間を呑み込んでしまうヴァニラ・アイス、そして、DIOのザ・ワールドに私は恐怖した。こんな強そうなのに勝てるわけねーって。
ただし、館に入って最初に承太郎たちに挑んできたテレンス・T・ダービーがテレビゲームで戦っていたことを忘れてはならないだろう。あきらかに、こいつはカポエラ使いのカテゴリだ。


その点、第2部はどうだろう?


サンタナ、エシディシ、ワムウ、カーズと、こいつら人間ですらないのである。
強だし、凶だし、そして恐だ。


第2部では、圧倒的な強さを誇っているのは、常に敵側であり、それに対するジョセフたちは、波紋などという、胡散臭い能力でそれに対処しなければならない。
この絶望的なまでの強弱の差。


カーズなんて、赤石を使って、究極生命体になってからは、ジョセフはまともに戦うことすらできなかった。


こうした、強弱のコントラストが、第2部にいいようのない緊張感をもたらしていることに、今回改めて気づいた。
つまり私が言いたいのは、カーズ怖えぇ。そういうことだ。


*あと、リサリサって、リサ・ステッグマイヤーに似てないかな?


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荒木 飛呂彦
集英社 1988-12

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