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2006年12月20日

萌える名前の作り方実践編2

さて、実践編2回目です。

レアな名字を付けることのメリットの2つ目はこれです。

「余計なイメージが付着するのを防ぐ」

身近に「朝比奈」という名字の人を知っている人は、たぶんほとんどいないでしょう。
きわめて珍しい名字だからです。
よって、我々は朝比奈みくるというキャラクターに何の先入観も持たずに接することができます。
これが、どこにでもいる平凡な名字のキャラクターだった場合、我々の身近にいる具体的な人物のことを思い出してしまい、初めからなんらかのイメージが付着してしまうことになってしまいます。

具体例をあげましょう。

灼眼のシャナというアニメに、吉田さんというキャラクターが出てきます。
この吉田さんってのは、健気で可愛いキャラなのですが、私はまったく萌えることができませんでした。
なぜかというと、私の小学生時代の同級生に吉田ケンジくんという人がいるからです。

この、吉田くんはあることをなしとげた功績により、周囲から「勇者」とよばれ、リスペクトされていました。
その吉田くんのやったあることというのは

「小便とウンコを食べたことがある」

ということだったのです!!!んげ

私の小学校では、「人のやりたくないことをやったやつは偉い」という、
一般社会の偉人像とはまっこうから対立する独特の見解が流布しており、その見解に照らし合わせたとき、吉田くんの業績はオンリーワンにしてナンバーワン、他に比肩すべきもののない輝かしい偉業である、として皆の賞賛をあびていたわけであります。

排泄物を口にすることで、勇気を試すなどという蛮行がかように賞賛されていたということは、我が母校の知的水準が推し量られて、暗澹たる気持ちになります。
ちなみに、小便は舌にぴりりと刺激があり、ウンコは苦い、らしいです。

ということで、私にとって「吉田」とは小学校のスカトロ偉人である吉田ケンジくんなのであって、そうしたイメージの吉田に萌えられるはずがありません。
なんでオマエは、吉田松陰とか吉田茂を思い出さずに、そんな小学校のバカを思い出すんだ?とか言われても、これは仕方ないのです。

人間の頭のなかにあるイメージというのは、自分でどうにかしようと思っても、そうそう簡単に操作できるものじゃありません。
一度、ある事柄とある事柄が頭のなかで結びついてしまったら、それはいかんともしがたい。
そういうもんです。

だから、吉田などという平凡な名字を使うより、朝比奈のようなレアな名字を使ったほうがいいのです。
そうすればスカトロの悲劇を免れることができます。
まあ、この悲劇に見舞われたのは私だけですが。

ということで、レアな名字を使うことの効用を二つ述べましたが、ここで注意点があります。

まず一つめは、
レアな名字がいいといっても自分で創作しないこと、できれば実在する名字を使ったほうがよい、ということ。

私がワーストワンにあげた涼水玉青、この「涼水」という名字が実在するのかどうかはわかりません。
日本には数多くの名字がありますから、ひょっとしたら実在するのかもしれません。
しかし、この「涼水」は創作っぽいです。
実際は創作でなかったにしても、創作っぽいというだけで、マイナスになってしまいます。
それはなぜかというと、歴史の重みに欠けるからです。

レアな名字を使うことの利点の一番目に、「数が少ないことにより収集癖をかきたてるから」だと書きました。
これは実在する名字であることを前提にしています。
実在する名字だからこそ、希少価値がでるのです。
私が創作した「火花烈風院」のような名字では希少価値はでません。
そんなのはいくらでも作ることができますから。

ということで、レアな名字とは言っても、ちゃんと実在する、もしくは実在するだろうと思わせるものをつけなければいけません。
だから歴史に登場してくる人物でレアな名字なんてのはいいわけです。

ただし、豊臣、徳川などの名字はダメです。
これらは確かにレアではありますが、イメージが強すぎます。
豊臣は猿を、徳川は狸をすぐさま連想してしまいます。
レアな名字とはいっても、歴史で大活躍した人物ではイメージが強すぎて、「余計なイメージが付着するのを防ぐ」という目的から逸れてしまうのですね。

つまり、一番いいのはこれです。

「歴史に登場してくる人物であるが、その人物が何をやったのか、どういう人物であるか、よく知られていない無名の人物の名字、しかもレア物」

朝比奈なんてのは、まさにこれです。
私は今川家の家臣にこういう名字の人物がいたのは知っていますが、この朝比奈なる人物が何をやったひとなのか、ぜんぜん知りません。
たしか、信長の野望で目にしただけです。
萌える名前を作りたいひとは、歴史人名図鑑の一つでも買って、レアな名字を探しましょう。
たぶん、早いもの勝ちです。
あ、そうそう、西園寺なんてのも使えると思います。って、アレ?ナンカヘンナホウコウニハナシガコロガッチャッタヨ。

注意点の二つめは
レアな名字はよい効果を生むが、レアな名前(ファーストネーム)は逆効果を生むことがある、です。

これには重々に注意しなければなりません(って誰が?)。
この理由はすでに上で書いたこととかぶるのですが、名字は代々伝えられていくもので、個人の力で改変できるものではありません。
よって、レアな名字というものには希少価値がでます。
しかし、名前というものは、基本的に親が勝手に決められるものなので、どれだけ変わった名前をつけたところで希少価値がでないのです。
歴史の重みというものがないからです。
むしろレアな名前(変わった名前)をつけることによる逆効果がでてしまう恐れがあります。
ここも具体例をあげましょう。

まず、レアな名字と普通の名前の組み合わせを考えます。

朝比奈よう子

うん、まあこれはアリでしょう。
みくるには負けますが。
納得できる名前です。

次に平凡な名字に変わった名前の組み合わせ。

田中ヒンギスシャラポワっ子

こんな名前ありえません!!!(当たり前だ、バカ)
こういう変わった名前から推測されることは何でしょう?
それは、このヒンギスシャラポワっ子ちゃんの両親のドキュンっぷりです(あ、それと両親がおそらく熱狂的テニスファンだということもわかりますね)。
こんな名前の女の子を見た瞬間、我々はこう思ってしまいます。
「きっと、この娘の両親の脳みそは、三日煮込んだおでんのようにグダグダになってるに違いない。うぐぐぅ、こんな両親に育てられるなんてかわいそうに」
そして、ヒンギスシャラポワっ子ちゃんに対する憐憫の情が心の底からわいてくるのです。

これほど極端な例でなくとも、子供に変わった名前をつける親って、見ててイヤになるものがありませんか?
親の奇妙な自己顕示欲を子供にむりやり押し付けているような感じがして、あまりいい気持ちがしないものです。
(つーか、昔、子供に「悪魔」って名前つけようとしたバカがいましたね)
あまりに変な名前をつけてしまうと、その娘の家庭環境にまで思いをはせてしまい、逆効果になってしまいます。
だから、名前は多少平凡でもかまいません。
多少平凡なくらいのほうが、まともな家庭環境を想像できますので、よい効果をえられると思います。

蛇足ですが、日本人ならだれでも知ってる偉人で、子供の名前につぎつぎとドキュンな名前をつけまくった人がいます。
以下が、その偉人が子供につけた名前の一覧です。

長男:於莵(おと)
次男:不律(ふりつ) 
三男:類(るい)
長女:茉莉(まり)
次女:杏奴(あんぬ)

この変な名前の数々は、ドイツでも通用する名前という理由でつけられたようです。
順に、オットー、フリッツ、ルイ、マリー、アンヌ。
たしかにドイツでは通用するでしょうが、日本じゃぜんぜん通用しませんが。

さて、この偉人はだれでしょう?

Answer 森鴎外

ただし、森鴎外はよい父親ではあったようです。
長女の森茉莉は小説家として有名な人ですが、彼女のエッセイなんかを読むと、鴎外が相当に子煩悩だったことがうかがわれ、微笑ましいです。

えー、好き勝手書いてきたこの萌える名前の作り方ですが、今回で終わり・・・じゃなくて、あと一回あります。
次回は番外編です。

実は、この萌える名前の作り方で書いてきた、「名前のつけ方」と同様の手法を使って主人公の名前をつけている小説のジャンルがあるのです。
その小説のジャンルとはなんでしょう?
ってのが次回書くことです。
あ、言っておきますが、ライトノベルではないです。念のため。


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