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2007年02月22日

初めてエロゲーをやってみた fate/stay night セイバールートその三(追記あり)

まず最初に前回の記事を読んでください。


前回は、バーサーカーという強敵が出てきたにもかかわらず、その勝負の決着には毛ほども触れることなく、セイバー、遠坂との3Pで「私がちょっとばかし身軽になった」とこで終わってました。


なんじゃ、これ?


酷い!酷いにもほどがある。
せっかくこんな拙文悪文を読んでくださっている心優しい方々に、こんな下品な、こんな下劣きわまりないことを、、、、、心苦しくて、心が痛んで、、、、、、、私は胸が張り裂けそうで、、、、、、、、、、、、、、、、、、
ま、今回もそんな下品な感じで進めたいと思います。



あ、そうそう、バーサーカー。
あやうく、また忘れるところだったけれども、士郎の精を受けて魔力を回復したセイバーは、なんとかカリバーという必殺技でバーサーカーを倒すことができた。
めでたし、めでたし。(短っ!そのうえ適当)


最大の強敵を倒しただけあって、気が抜ける。精も抜けたけど。


気が抜けたのは私だけではなく、遠坂-豊丸-凛さんも同様のようで、


「もうバーサーカー倒しちゃったんだし、あとは楽勝よ。今のセイバーに勝てる相手なんていないわ」


と余裕こきまくり。


あ、いま、遠坂のミドルネームに豊丸ってつけたんだけれども、これ正確には間違ったネーミング。
豊丸って、たしかあえぎ声がすごいってことで有名な女優さんですよね。
だから、タチ役演じた遠坂に豊丸って付けるのはおかしい。


だけど、私のなかでは「淫乱=豊丸」という図式が出来上がっていて、その淫乱ってのも、かなり広い概念になっちゃってる。
これが、何故かっていうと、私が豊丸のビデオを見たことがないからかなーーーー。
自分が実際に知らないものって、実際よりも広いイメージで捉えてしまうものなのかもしれないなーーーー。




なんて、クソの役にもたたねェ下らない物思いにふけるくらい、ダラけきっていた。
ふぬけすぎて、鼻提灯ふくらませて昼寝しそう。
あくびが出るぁな。
だが、もちろん、そうは問屋がおろさない。


バーサーカーをも上まる強敵の出現である。
その名もギルガメッシュ。


このギルガメッシュというのは、10年前の聖杯戦争でアーチャーとして召還された。
そのとき、セイバーも召還されていて、ギルガメッシュと戦っている。
このギルガメッシュがなぜ、10年も現界しつづけられているのかも疑問だが(サーヴァントは聖杯戦争が終わると消えるのが普通)、こいつの宝具が半端じゃない。
宝具ってのは、普通、おのおの一つきりしか持てないもんなんだけど、ギルガメッシュは無数の宝具を持っている。


ドヴァーーーっと、悪趣味にも無数の宝具を空中に浮かばせてやんの。こいつ。
こんなのに勝てるわけねェだろうよ、おい。
強すぎ。


ギルガメッシュは、最強の敵である、というだけでなく何とも苛立たしいヤツである。
というのも、こいつセイバーのことが好きらしいんである。
典型的な横恋慕ってやつ。


ふざけた野郎だ。全く。
人の恋路を邪魔する奴は木村健悟に蹴られて死んじまえ。
ま、多分木村健悟に蹴られたくらいじゃ死ねないけど。


当のセイバーはこのギルガメッシュと会うたびに不快に満ちた顔をする。
そりゃそうだろう。
自分の好きでもない男が一方的に、傍若無人に、傲岸不遜に迫ってくるのであるから。
ヤダねぇ、こういう男ってなぁ。
身の程を弁えろってんだ。
セイバーがこれほど嫌がっているにもかかわらず、ギルガメッシュは、


「お前はオレのものだ」


と不敵な笑みを浮かべながら関白宣言。


「オレのものだ」って何だ、それ?
ふざけんな!セイバーは私のものだっ!!!だれが貴様なんぞに渡すものか。


もし、ギルガメッシュに負けてしまうようなことがあると、嫌がるセイバーをギルガメッシュが組み伏し、嫌がるセイバーにギルガメッシュが覆いかぶさり、というように不愉快なんだか愉快なんだか判然としないシーンを見せられることになるやもしれん。
それを思うと、闘志がみなぎる。
こうして月曜日の一時限目のようなダラけた空気は霧消し、再び、ピンと張り詰めた緊張感が戻ったのであった。


今までのところで、お分かりになるように、私はセイバーを愛している。
長澤まさみなんか捨てちゃってもいいくらい、セイバーのことを愛している。
だが、セイバーはつれない態度。
いや、セイバーが私のことを好きだというのは分かっているのですよ。
もう結合もしちゃった仲であるし。


詳しい話は割愛するけれども、セイバーはある使命感からこの戦いに参加していて、そっちのほうが大事らしいんである。
私は長澤まさみを捨てたんだから、セイバーにもその使命を捨てて、私との生活を選んで欲しい。
これ当然の想い。人間として真っ当な。
しかし、セイバーというのは強情なところのある娘で、なかなか私の想いを聞き入れてはくれない。
交錯する二人の心。
曲げることのできないセイバーの意思。
せつなぁ。
切なさに胸が締め付けられる思い。

ちなみに、セイバールートと遠坂ルートでは士郎の立場がちょうど逆転している。

セイバールートだと、
理想を追い求めるために、個人の幸せを捨てるのがセイバー。
その生き方に反発し、もっと個人の幸せを大事にすべきと説くのが士郎。

遠坂ルートだと、
理想を追い求めるために、個人の幸せを捨てるのが士郎。
その生き方に反発し、もっと個人の幸せを大事にすべきと説くのが遠坂凛、またはアーチャー。

こんな具合。




と、ここらへんまで話が進んだところで、私はあることに気づいた。
このゲームはたしかに面白い。
だけれども、私はある部分で「このゲームの面白さ」を楽しめていないってことに。


前回、説明したように、サーヴァントというのはクラス名で呼ばれて、真名(つまり正体)を隠している。
もともと彼らは名のある英雄だったり、神話上の人物だったりする。
そのほとんどが、西洋の神話の人物。
このゲームに出てくる真名をざっとあげると以下のとおり。


アーサー王  ヘラクレス  クー・フーリン  メドゥーサ  メディア  佐々木小次郎  ギルガメッシュ 


で、普段隠していた彼らの正体が明らかになるときってのが、ゲームをやっていてインパクトのある瞬間だと思う。
たとえば、


「えっ!!!セイバーの正体って実はアーサー王だったの!!!!」てな具合に。


ここって驚くところなんだろうなぁ、とは思う。
私も「えっ!!!」ってビックリマーク使って驚嘆してみたい。
しかし、私は驚けない。
何故か?
だって、アーサー王っつわれても知らねぇんだもの。


上にあげた人物のなかで、私が「ちゃんと知っている」と言えるのは佐々木小次郎とメドゥーサのみ。
その他はってことになると、ちんぷんかんぷん。


アーサー王。
知ってるよ、名前だけは。だけど、何をやった人なんだかはさっぱり。エクスカリバー?名前は聞いたことあるな、これも。


ヘラクレス
これは比較的知ってるほう。ギリシャ神話の英雄だ、確か。マッチョなイメージだけはある。


クー・フーリン
うわ。名前すら知らねェ。全くわかりません、この人。


メディア
うーん。この人の名前がマス・メディアとかのメディアの由来なんだよね、それだけ知ってる。で、何をした人?


ギルガメッシュ
ギルガメッシュナイト。



斯様に、私はこの英雄たちが何者なんだかわからん。


ギルガメッシュと聞いて私の記憶の引き出しに入ってるのは、本当に「ギルガメッシュナイト」だけ。
だから、「実はあいつの正体はギルガメッシュなんだよ」ってな感じでストーリーが進んでも、私のなかではノーサプライズ。
ただ、脳裏に在りし日の飯島愛が浮かんでくるのみ。


第一、日本神話の神さまだってあやふやな私がどうして遠い異国の神々について知っていよう。
普通の人って知ってるの?アーサー王とかギルガメッシュとかを。
知らないっしょ?
私が無教養だからアーサー王を知らないって話ではないはずだ。


ということで、知り合いのゲーム好きに聞いてみた(もっとも、彼は普通の人ではないけれども)。


「アーサー王とかギルガメッシュって知ってる?」って。


!?驚いたね。「知ってる」らしい。
いまだに坂本龍馬が江戸幕府を開いたと勘違いしているような、一般人からかけ離れた教養を持つ彼が、どうして西洋の神話を知っているのか?
その謎を解き明かすキーになるのが、「ゲーム」。
他のゲームで彼らの名前が出てくるらしい。


たとえば、ギルガメッシュは「ドルアーガの塔」というゲームの主人公として出てくる。
黄金の鎧を身にまとって。


アーサー王。
ナイツオブザラウンドとかいうゲームがアーサー王の史実を元にしたゲームがあるらしい。
それに魔界村の主人公の名前もアーサー。


クー・フーリン。
一般人であれば、まず知らないだろうと思われるこのケルト神話の英雄。
この難易度の高い英雄の名も彼は知っていた。
海老、蟹等の甲殻類を、つい最近まで「攻殻類」だと思い込んでいた彼だが(それは攻殻機動隊の攻殻だろうが)、クー・フーリンは知っていた。
ここらへん、教養のプライオリティーが著しく狂っているような気がしてならない。
このクー・フーリンというのは女神転生シリーズで合成できる、人気のある悪魔なんだそうである。


むむむ。なるほど、そういうことか。
私は膝を打ったね、ポンと。


昔から、日本のゲームというのは、西洋の神話なんかをよく取り入れている。

特にRPGと呼ばれる、
村、町などで情報収集、アイテム、武器、防具等の装備をし、
外に出てモンスターを退治し、金銭、経験値等を獲得、
もって戦闘力、魔法攻撃力等の上昇に励み、
ボスを倒して一件落着、という形式のゲームなんかは特にそうである。


私は、このRPGというゲームが苦手でほとんどやらない。
面倒でやる気が起きない。
よく、あんな手間隙かけてゲームやってられるなぁと思う。
だから、今までこの手のゲームは敬遠してきた。
私がやるゲームってのは、ウイイレ、パワプロ等のスポーツゲーム、メタルギアソリッド、バイスシティ等の殺人ゲーム、あとたまに三国志等のシュミレーションゲーム、これくらい。
RPGに代表される西洋風のファンタジーってのはほとんどやってない。


だから、その方面に関しては門外漢なんだけれども、おそらく私が思うに、ゲーム業界が西洋の神話を何十年も取り込みつづけたおかげで、妙な教養の蓄積が出来てしまってるんではなかろうか。
たとえば、北欧神話とかケルト神話なんて普通の人はまず知らない。私も知らない。
だけど、ゲーマーはヴァルキリー・プロファイルなんかを通じて、それがたとえ断片的な知識に過ぎなくても、「知っちゃってる」わけである。
それを考えると、fate/stay nightのなかで、唐突にアーサー王とかギルガメッシュとか出てきても、それに反応できるだけの「教養」が備わっていたりする。
そういうことか。
このfateを作った人も、そういう教養をあてこんでいるのかもしれない。


ふむふむ。成程ねぇ。
こういう形で教養が蓄積されて、またその教養の蓄積を利用してゲームを作って、てな具合に物事が回っていくのかぁ。
変なところで変な感心した。



で、肝心のゲームのほうなんだけれども、こっちはギルガメッシュ、及び彼のマスター(主人)である言峰神父を中心にして回ってる感じ。
まあ、手っ取り早く言えば、こいつらがラスボス。
だから、この二人を倒してしまえば、クリアとなる。


あ、それからエロシーンにも軽く触れておかねばなるまい(別に触れなくてもいいんだけど)。


待っても待っても、ぜんぜんエロシーンが出てこなくて、散々いらだたせてくれた前回だったけれども、今回はそういう動揺も特になく、ごく平穏な気持ちでエロシーンを迎えることができた。
というのも、前回のエロが大体ストーリーの半分くらいのところだったので、それから考えると、もう一回エロが出てくるとしたら、最終決戦の前の晩くらいではないか、と察しをつけていたのである。
ここらへん、我ながら自分の頭の良さに惚れ惚れする。


前回は、「このストーリー展開でどうやってエロを絡ませるんだろう」と少しく不安だったが、今回はそんな不安もなし。
なにしろ「セイバーの魔力を補給するためにエッチ」という大義名分が出来てしまってるのだから。


ということで、決戦前夜(読みどおり)、セイバーの魔力を補給するという名目で(これまた読みどおり)、士郎とセイバーが同衾。
どういうわけか、士郎が恥ずかしがっている。
これは「魔力を補給するため」の正しいエッチなんだから、そう恥ずかしがることもあるまいに。
とっととヤッちゃえばいいのに。
なんて思っていると、セイバーも同じく業を煮やしたのか、


「私だって、殿方の喜ばせかたくらい知っています」


なんて言って、士郎の股間に顔を近づける。


こ、これは・・・・フェ、フェ、フエデラー!!!


いや、これ嬉しいんだけれども、嬉しくない、というか、
やってほしいんだけれども、やってほしくない、というか、
なんか複雑な心境。
うん、前回の遠坂のときもそうだったけど、普段のセイバーと全然キャラが違うからね。
ま、いいか。どっちかと言えば嬉しいほうだし。



ということで、無事に魔力も補給できたんで、いざ決戦。
ここは、まあ色々となんやかんやあって、苦戦したんだけれどもなんとか無事に勝利。



で、遂に来てしまった。
セイバーとの別れのときが。
セイバーと別れるのは、最初から知っていたけれど、やっぱり辛い。
なんかありえないくらいセイバーに感情移入しちゃってるし。


別れの刻は朝焼けのなか。
日が暗闇を仄かに染めていく。
ちょっと微笑んだあと、風に乗って、消えていくセイバーの姿。


あれ?何故か視界が霞む。
頬を熱い雫が流れ落ちていく。
気づいたらボロ泣きしてた。
滂沱の涙。



思えばいろいろあったセイバーとの思い出。


初めて出会ったときの、月光に照らされた凛々しい姿とか・・・。


強情なセイバーに何度もやきもきしたこととか・・・。


それも最後には受け入れられるようになっていたこととか・・・。


ちょっとした手違いからお風呂場覗いちゃったこととか・・・。


廃屋での3Pとか・・・。


遠坂豊丸凛との3Pとか・・・。


「私だって、殿方の喜ばせかたくらい知っています」とか・・・。


フェデラーとか・・・。


フェンディとか・・・。


フェラーリとか・・・。


フェラガモとか・・・。


フェラチオ&ガッバーナとか・・・。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




エロな思い出が邪魔。
はっきり邪魔。




脳内から煩悩を追い出すのに、ちょっと苦労したけれども、やっぱ感動。
ゲームやり終えたあとに、セイバーのことが愛しくてたまらなくなる。
なんなんだろう、この感情の揺れってのは。うるる。




ってことで、fate/stay nightはこれで終わりです。
遠坂ルートと桜ルートが残ってはいますが、多分レビューはやらないと思います。
こんな下品な文章に付き合っていただき有難うございました。
あ、私の文章は下品ですが、ゲーム自体はぜんぜん下品じゃないです。

(↓以下はこれから数年後、多少のオタク知識を身につけた後で書かれた付記)

このゲームの主人公、衛宮士郎はこう思っています。

男らしく、そして強くなりたい。
みんなを守れる自分でありたい。
だけど、それはうまくいかない。
僕には力がないから。
男らしくあろうとすればするほど、かえって痛々しくなってしまう。
自分に力がないばっかりに、あろうことか女の子に守られてしまう。
そんな自分が許せない。

ジャンプマンガの主人公みたいになりたい。
ツヨクツヨク。そして、ツヨク。
だけど、あんなふうな、単純な男の子ではいられない。

そういう屈折したマッチョイズムみたいなものが、
このゲームのなかではいきいきと、そして痛々しく描かれていると思います。

この「女の子(美少女)に守られてしまう僕」という構図は、
この時期のライトノベルなどに結構見られたものだと記憶してますが、
Fate/Stay nightはそのなかでも出色のできといえます
(実際、いまだにコンテンツとして現役なのは、このFate/Stay nightだけですしね)

この屈折した男の子の意識と挫折感こそが、
この作品に文学性と、またある種の批評性を与えているように私は思います。

「月姫とFate/Stay nightのどっちが好き?」
というのは、オタクどうしの暇つぶしの会話のなかでよく出てくるものですが、私はfate派です。

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ま、ご存じとは思いますが、月姫というのは、TYPE-MOONの名を一躍、広めた同人作品です。

これは同人とは思えないほどのボリューム、そして、なによりも高いクォリティ。
ストーリー的な収まりのよさという点ではfate以上だと思います。

ですが、どうもうまくまとまりすぎちゃってるようにも思える。
どこかで見たものをうまく配置し、そして、ちゃんとカタルシスを生み出している手腕は賛嘆されるべきですが、なにかはみ出している部分があまりないんじゃないか。

たとえば、ひぐらしのなく頃に。
個人的な感情を言えば、あまり好きじゃない。
つーか、嫌い。
針がタバスコ?
え?


……だけど、あの作品はとりあえず、はみだしている。
素人が素人であるがゆえに、はみだしちゃっている。
はみだしているからこそ、世の半分から批判され、世の半分からは称賛されているわけで。
個人的には嫌いでも、そこが魅力と感じる向きがあるのは十分に理解はできます。

で。
そういう、はみだしている魅力というのは、
月姫ではなく、fateにこそ顕れている……っ、というのが個人的な意見。


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