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2007年05月05日

グレンラガンの「作画崩壊」と綾波の変顔

私はこのグレンラガンっていうアニメを見たことないんだけども、敢えてこの話題に触れてみる。


まずは、知らない人のために事の経緯から。
といっても、私も大して詳しくないんですが。

「グレンラガン」作画変化でブログ炎上→社員がmixiで罵倒


【ガイナックス】 グレンラガン第4話の作画がひどすぎて公式ブログ炎上



グレンラガンというアニメがあって、その四話目の作画監督が多少絵柄を変えて書いた。
それに怒ったアニオタたちが、「作画崩壊」だと騒ぎ立て公式ブログを炎上させた。
それに怒ったガイナックスの社員がミクシィで、「キモオタ」「死ね」などと書く。
それに同調したガイナックスの取締役がミクシィで「2chは肛門」発言。


このように電脳空間での心温まるやりとりがあった後で、結局、その取締役が辞任する、という事態にまで至ったらしいです。
2ちゃんねらー達は「勝利だ」などと喜んでるみたい。


ふーん、なるほど。
私は2ちゃんねるを利用することは利用するけれども、たいしてあそこに愛着があるわけでもないし、そもそもこのアニメを見てないのだから、別にどうでもいいような話ではある。
要するに、どっちの立場に立っているわけでもない。
たしかにガイナックスの社員と取締役は、大人げない発言をしたなーとは思いますがね。
しかし、まあはっきり言って、どうでもいいような話だ、これ。


ただ、どうでもいいような話なのに、敢えて取り上げてみたのは、ここで見られる、アニオタの「作画」に対する態度が気になったから。
問題になった第四話って、ちゃんと動いていたらしいじゃないですか。
要するに、時間がないとか、製作費が足りない、とかの理由でとんでもない出来になったわけじゃなく、もともとのキャラデザインから外れた絵柄を作画監督が描いた、っていう話らしい。
(「作画」っていう言葉には多くの意味が付与されていて、「枚数が多い」とか「よく動く」なんてのも、作画の良さといいふうに使われてるみたいだけど、ここでは「作画=キャラ絵が崩れない」という意味で使います)



「作画崩壊について」せつな日記


最近は工業製品みたいにキャラデザと似た絵が好まれるようで、上手いアニメーターの特徴が消えるのが残念だったのですが、特徴を出したら一部のアニオタが作画崩壊と言ってそれを潰そうとするなんてふざけるなと言いたいです! オリジナルアニメなんだから、なおさら自由に作ってほしいんだよ。
 「グレンラガン」4話ってちょっと輪郭が太いぐらいだったんだけど、なんで過剰に叩かれたんだろう? ちなみに、4話の演出、作画を担当した小林治さんが監督の「BECK」はかなり面白かったと思ってます。





どうも今のアニオタって、「作画」に対してかなり神経質な気がする。
これは自分にも思い当たるフシがあって、脳みそのなかに

「このキャラはこの顔」

っていう刷り込みが行われると、もうそれ以外の顔は受け付けない、というようなところがある。
なんといか、感性というよりも、生理的なレベルで拒否してしまう、というか。
それで、少しでもズレた作画を見ると、文句が言いたくなってしまう。
そうした態度が逆に言うと、京アニへの絶賛にも繋がっているわけで。


その「作画」に対する神経質さってのが良いのか悪いのかは、よくわからない。
そこのところの価値判断はとりあえず置いとくとして、こういう神経質な感じって、昔のアニオタにはそんなになかったんじゃないかなあ?って思うんだけれども、どうだろう?


まあ、私はアニオタになってから日が浅い、いわゆるぬるオタなので、そうそう昔のことを引き合いに出して語るなんてことはできないんだけども、何故そう思ったのかってのには理由がある。


この前、久しぶりにエヴァンゲリオン見たくなって、DVDを借りにいったのですよ。
いくつか好きな巻だけなんだけど。


そして実際に見てみたら驚いた。
そのあまりの作画の酷さに。


いや、戦闘シーンとかは今見ても、文句なくスゴい。
最近、ゼーガペイン、ラーゼフォン、コードギアスとロボットアニメを立て続けに見てたけど、それらと比較しても、エヴァの戦闘シーンはズバ抜けてると思った。
というか、ゼーガペインなんかは、戦闘シーンがあまりにショボショボなので、そもそも比較すること自体、間違っているんだけど。
あーあ、ゼーガペインにあの戦闘シーンがあれば、傑作として後世に残ったのに・・・・。


戦闘シーンはいいとして、問題なのはキャラ絵のほう。


正直に白状すると、実は私が初めて「アニメキャラに萌えた」のって綾波レイなんですわ。
「萌え」という感覚自体、綾波と出会ってなければ知らなかったかもしれない。
アスカなんてどうでもよく、本当にどうでもよく、天地神明に誓ってどうでもよく、アスカが「あんた、バカぁ?」って言うたびに、本気でこの女にアイアンクローかけたまま背負い投げかましたいという殺意にかられていたんだけど、綾波だけは別。
別格。
そもそもアスカなんぞを綾波と比べること自体が間違っている。
それなのに、なぜか私の部屋には、アスカのフィギュアがあったりするのは我ながら不思議。
(綾波のフィギュアはない)


あの時は、綾波のことが本当に好きだった。
思えば、あそこまで萌えたのは、いまだに綾波だけかもしれない。
まあ、言ってみれば「初恋の人」なわけですよ、綾波って。
(なんかここらへん、妙に文章がキモいけど気にしないで)


で、「初恋の人」に久しぶりに会うということで、同窓会での「あいつキレイになってるだろうな」みたいなドキドキ感みたいなものを感じながら(アニメなのでキレイになってるわけない)DVD見てたんだけど、これ愕然とした。


綾波の顔が崩れてる!
崩れまくってる!


げ?うそ。
綾波って、こんなんだったっけ?


一話目とかはまともなんだけど、ヤシマ作戦だっけ、電力をいっぱい使ってバーンみたいなとこ、なんかはかなり崩れてる。
他にもたしか、ジブリが担当したところなんかはもう別人といってもいい。
ちょっとありえないくらい綾波が綾波じゃない。


・・・・これはどういうことだろう?
こういうキャラ絵の変化なんて、当時は気にもしてなかった。
というより気づいてなかった、と言ったほうがいいのか。
全部、綾波は綾波として脳に認識されていた。
で、萌えまくってた。
ありえないほど。
まあ、エヴァってかなり低予算で作られたらしく、どっかで一話あたり750万の製作費しかかかってないというのを読んだ記憶があるんだけども、そういう意味での手抜きには当時から気づいてた。
エレベーターで、ミサトとあの女科学者(名前でてこない)がずっと喋りながら、下がっていくシーンが何回もあったし、そこらへんは「手抜きなんだろうなー、これ」っていうふうに思ってた。


しかし、今だったら間違いなく「作画崩壊」として騒がれるであろう、キャラ絵の変化っていうのには、ぜんぜん意識がいってなかった。


まあ、当時はまだアニオタじゃなかったし、そこらへんの眼力ってのはなかったかもしらん。
当時のアニオタたちはどういう反応したんだろう?
「作画崩壊」「作画崩壊」って騒いでたんだろうか?
エヴァがヒットした時点では、それほどネットも一般的ではなかったから、そういう世論自体が生成されなかったんだろう、とは思うけど、それでも、今のアニオタに比べれば、そこらへんは大らかだったんじゃないか、と思う。


今のアニオタって、作画というか、「もともとのキャラデザインに忠実であること」にものすごくうるさいことは確かなんじゃないか、とは思う。
そういう感覚って、私自身のなかにもあるものであって、これがいいことなのか悪いことなのかはよくわからないのだけど。

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