どうも世間では不満と不安の声が満ち満ちているようです。
キャラデザが腐女子むけ、だとか、
ガンダムが独楽を背負ってる、だとか、
戦争防止のために武力攻撃ってアホか、だとか。
その他もろもろ。
「ガンダムによる全戦争行為への武力介入を開始する」
「戦争根絶を目指す私設武装組織」
このキャッチコピー見てフルメタル・パニック
今度のガンダムはフルメタみたいな、どたばたラブコメ要素満載かぁ。
って、んなわけないか。
こんな子供じみた設定で、欝展開するのを毎週見なきゃいけないのだとしたら、それは、ちと辛い。
確かに、いろいろ文句が出るのも分かる気がする。
フルメタル・パニックみたいなラブコメだったら、これでもいいんだけど。
まあ、文句言いながらも見ますけど。
苦行のつもりで見ますけど。
で、ここでちょっと視点を変えて株の話。
「ガンダム」と聞いて思い起こされる株というと、
4325 バンダイビジュアル
3711 創通
の二つなんだけど、新作ガンダム発表後の、二社の株価推移はこうなってる。
4325 バンダイビジュアル
6月1日 26万5千円(発表前)
6月8日 26万6千円(発表後1週間)
3711 創通
6月1日 25万3千円(発表前)
6月8日 25万3千円(発表後1週間)
まあ、要するに株価はぴくりとも動いていない。
両社とも、株価はそれなりの安値水準にあるんで、何かのきっかけで上がってもおかしくはないと思うんだけど、「ガンダム00」はきっかけにはならなかったみたい。
特に創通っていうのは、「割安株」としてはかなり有名で、そのうえ業績もよく(上方修正だした)、今年は巨人もセリーグ首位(もともと創通は巨人グッズの販売代理店)だというのに、株価は上がらん。
ここまで不感症な株というのも珍しいんじゃないか。
(もっともライブドアショック後、新興市場はどこもそんな感じではあるけど)
その理由を考えるに、創通が「ガンダムだけの会社」と思われているのが原因ではないか、という感じがする。
ガンダムの版権を持っているので、安定した収益はあげられるけど、それ以上のプラスアルファ、成長要素がない、みたいに。
ちなみに、創通がプロデュースしているアニメで現在放映中のものは以下のとおり(長期放映のアンパンマンは除く)。
ぼくらの
オーバードライブ
英国恋物語エマ第二幕
瀬戸の花嫁
これらのアニメ名を見てどう思うかは人それぞれだろうけど、とりあえず私は「ちょっと地味」だと思った。
萌え系の「瀬戸の花嫁」は、同じく萌え系である、らきすた、アイドルマスター、なのはに比べて、明らかに盛り上がってないし、「ぼくらの」は存在自体が地味だったりするし。
他の二作品については、そもそもどんなアニメなのかすら知らないし。
一見、地味に見えるけれども、実は、ちょっと前の創通プロデュースアニメなんかは、
スーパーロボット大戦
RED GARDEN
という地味を通り越して、「興味すら持てない」域にまで達していたので、これでも幾分はマシだったりする。
それから、気づいた人も多いだろうけど、このなかにゴンゾ制作のアニメが二つもある。
瀬戸の花嫁とぼくらの。
創通はどうもゴンゾと関係が深いらしく、創通の過去のアニメ作品でも、
ガラスの艦隊、RED GARDENなんかは、ゴンゾ制作。
ここらへんも株価が上がらない原因だろうか。
ゴンゾ(GDH)の株価は最高値が60万強くらいで、現在の株価は5万円くらいですからねえ。
全盛期の佐々木のフォークより落差がすごい。
あまり、創通プロデュースのアニメを見たことがないのだけれど、その狭い知見のなかで判断すると、創通のアニメはどうも安っぽい感じがするのが多い(除ガンダム)。
たとえば、ひぐらしなんかはすごく安っぽかった。
今期だと、瀬戸の花嫁はひぐらしほどではないけど、安っぽい感じがするかなあ。
(もっとも、瀬戸の花嫁は結構面白く見てるんだけども。
個人的には、ハヤテよりも、こっちのほうが面白いと思う)
どうもここらへんが、創通を好きになれないところ。
「制作費を安くあげようとしてやがるな」みたいなのが透けて見えてちょっと欝になる。
無借金経営で現金同等物が50億円以上。
しかも、なにもしなくてもガンダム関係の版権で金が入ってくる、という恵まれた立場にあるんだから、もう少しアニメに金をかけてもいいんじゃなかろうか。
多少の無理をしても、この会社が倒産することなんてありえないわけだし。
もっとも、株主の立場からすれば、「無駄金」を使わなくて済む分、今の低予算アニメを作り続けてくれたほうがいいのかもしれないけど。
[参考サイト]
「ガンダムOO」の水島精二監督と黒田洋介さん
その名は「機動戦士ガンダム00」!